2016/10/12

りゅうたまリプレイ 第十九話「美味しさの方程式」 【キャンペーン】

おはようございます、竜の君。
いやはや、リーテは食事も美味しく、筆が乗って困っているぐらいです。やはり気力と言うのは大事ですね。
……なんてことを言うんですか竜の君、竜人はこの程度で太ったりしませんよ!
さてと、それでは今回も前回に引き続き、リーテでの物語をお話します。


第十九話「美味しさの方程式」



ルーの案内でリーテでの2日目は子熊亭に宿泊しました。私は夜にこっそり抜け出してリーズさんとお話をするなど、この日は充実した1日となりました。
リーズさんの方はいうと、こちらのアージェントでの一幕やクローナ・ディアでの大立ち回りのようなことは特になく、ゆったりとした旅だったようです。そういった旅も良いですね。

の月 18日~

そして翌日、相変わらず朝方こそ肌寒いものの、今日も晴れ。リーテでの滞在はともかく快適なことが多く、私としてはとても助かります。しばらく、彼らにバレないように抜け出して料理を食べさせて貰うことにしましょう。

〈コンディションチェック〉
パワー:10(絶好調)
クライブ:16(絶好調)
ティエ:12(絶好調)
ノーティ:11(絶好調)
トリシア:Critical13:絶好調)
ジョルティ:Fumble(3)

今日は、ジョルティを除いて皆すこぶる体調が良さそうでした。ジョルティは非常に体調が悪そうでしたが……これは食べ過ぎですね?

彼らが身なりを整えてロビーに降りると、子熊亭の店主が食事の準備ができていることを告げました。この町は食事に関しては、ともかく充実していますね。

ジョルティ「腹減りすぎて吐きそう

……え?そっちなんですか?

子熊亭店主そろそろ収穫祭ですねぇ。皆さんもそれまでご滞在ですか?
トリシア「どうしよっかな~
ノーティ「ふうむ……
ジョルティ「食べたいので滞在しようや
子熊亭店主「ええ、特に用事がないのであれば是非。リーテが一番盛り上がる時ですからねぇ」
トリシア「でもクレールおるで?」
ジョルティ「し、知らない名前だなぁ!」

あの件(第五話幕間参照)については、昨夜のリーズさんとの話の中でも随分話題となりました。まったく、困ったノーブルです。とは言え、今はアージェントでの件(第七話番外編参照)もあったので、そうそう乱暴なことをしたりはしないでしょう。……しないと思います。

ノーティ「次に向かう街がレパーリアくらいしか思いつかないので、情報が手に入るまでは滞在している手もありますが
クライブ「まぁ、何かあるなら数日の滞在程度いいんじゃないか。どうせあちこちで無駄な時間過ごしているんだ、今更だろう
ノーティ「それもそうですね、気楽に料理を楽しみましょう
ノーティ「で、出店……します?
ティエ「出店?我々も店を出せるんです?」
ノーティ「ああ、そういえばティエさんは昨日はご一緒ではなかったですね。ええ、準備さえすれば出店もできるそうで」
ティエ「ほー。リスクもあるのかな?」
子熊亭店主「リスクは、まあ、売れ残りぐらいですかね……?出店なさるなら、ご登録はこちらでもできますよ。どこで登録しても同じですが」
ティエ(最悪8個以上残せば転売で利益せるだろうし、売れ残りは心配要らないかな?)
子熊亭店主もちろん出店ならさなくても楽しめると思いますよ。この時期はいろいろなお店でお手伝いも募集しておりますから、そちらで参加してみるのもいかがですか?
ティエ「なるほど…」
子熊亭店主普通に食べるだけの参加でも十分楽しめますけどね!

流石にそうなると完全に料理日記になってしまうので、何かしら動いて欲しいですが……。いえ、良いんですがね、それはそれで。

ティエ(ウチの料理人次第っすなぁ)
ノーティ「トリシアさんが料理をしていただけるのであれば出店は可能ですが
トリシア「やりたいならやるが?」
ノーティ「勿論私達も全力でサポートさせていただきますよ
ティエ「仕入れは請け負いますよ」
子熊亭店主「ちなみに、収穫祭では、食べた方が任意の値段を支払うというシステムになってますなので、ちょっとした料理の腕のバロメーターにもなりますよー
ノーティ「変わってますね
子熊亭店主ええ、元々はお互いの料理店の腕を見るイベントとして始まったんです。切磋琢磨するには、はっきりした基準があった方が力も入りますしね」
トリシア「客側のほうも楽しそうだよな~
トリシア「いろんな料理食べれそうだしな~
子熊亭店主大体、お店を出している方も交代で食べて回ってますね。良い香りがするので、作ってるだけじゃ我慢出来ないですから」

ノーティ「これも経験だと思って出店しましょうか?
ジョルティ「味見担当で!材料捌くくらいならできるけどな!」
子熊亭店主「それも大事ですよ!お料理は調理の腕だけじゃなく、食材やスパイスの調合も大事ですからね」
クライブ「任せた」
ティエ「どうぞどうぞ」
トリシア「仕方ないな~。やるか~」

子熊亭店主それでは、ご登録致しますね。こちらに皆様お名前と、店名をお願い致します
ティエ「店名……どうしましょ。何か良い案あります?」
クライブ「春竜亭で良いんじゃねーか」
ノーティ「それは良いですねクライブさん」
子熊亭店主では、春竜亭で登録致して宜しいですか?
ノーティ「ええ、登録していただけると

ノーティはともかくとして、クライブが春の竜に肖った名前を提案するのは少々予想外でした。案外、水竜の社での一件は心に留まっているのでしょうか?そうであれば、私達としても嬉しい限りですね、竜の君。

子熊亭店主では、承りました。当日は広場前、22番スペースでご出店下さい
ノーティ「22番……とても回りきれませんね、少し楽しみ
子熊亭店主ご質問等ありましたら、どこのお店でもお聞きになれますので
子熊亭店主では、ご健闘をお祈りしております。ちなみに、材やスパイスなど、買い付けは早めになさった方が良いですよ。ギリギリになると売り切れますので
ノーティ「先に料理を考えておくのも大事かもしれませんね、ありがとうございました
ノーティ「さて、買い出しにでも出発して食材を見ながらオリジナル料理でも考えますか? それともトリシアさん、故郷の料理で何か良いものがありませんか?
トリシア「なんか考えるかね~
ノーティ「特にないようなら……私の故郷で良く食べた料理があるのですが、作ることはできませんか?」
トリシア「レシピがあればー。あとは材料次第だねー」
ノーティ「後で書き出しておきますね。せっかくなのでこれをハーブでアレンジして……」
トリシア「とりあえず、どんな食材があるのか見に行ってみよっか」

トリシアもトリシアで、案外乗り気のようですね。良いことです。彼らの渾身の料理が今から楽しみになってきました。

【収穫祭ルール】
食材レベル(主)+食材レベル(副)+調味料レベル+調理レベルで「完成度」を判定
「完成度」によって客1人が支払う平均額が上下します

ジョルティ「食材調達かー、そういやティエ、この街では卸買いが基本らしいぞ、10個かららしい
ティエ「ほう。腕の振るいどころですね
ノーティ「まあ、見て回りながら考えますか
パワー「食材!美味いもの!」
ティエ「じゃあとりあえず食材売ってるとこ行ってみますか
トリシア「まずは八百屋からー」

こうして皆は、八百屋街へと移動しました。八百屋街は昨日と同じく盛況です。どこのお店でも多くの野菜や果物が取り揃えられているようでした。

トリシア「ふーむ。安い食材、普通の食材、ちょっと高い食材があるみたい。と言っても、他の町より安いけど」

食材レベル
食材は主食材・副食材それぞれ。
購入する場合、安いものならレベル1、普通のものならレベル2、高いものならレベル3となる。
主食材に限り、狩猟した場合はレベル3

皆で八百屋を見て回っていると、他のお店を見ていたルーがこちらに気付いて近付いてきました。

ルーおはようございますこちらにいらっしゃるということは、参加なさるんですか?
ティエ「そうなんですよー 例年の来場者数ってどんなもんなんですかね? 入荷数に違いが…」
クライブ「お、小間使いの娘っこ。お使いか?」

クライブはいつのまにやら購入したリンゴを齧っていました。クライブもクライブで、普段と少し雰囲気が違います。美味しい料理は誰にとっても嬉しいものなのかも知れませんね。

ルー来場者数まではちょっと分からないですけど…大体この町のお店の人達は300人分ぐらい用意してますね飛び入りの方はもうちょっと少ないことが多いみたいですけれども
ノーティ「そんなに…」
ルー小狐亭もそんな感じです。私も今日は買い付けでして
ジョルティ「ルーちゃんお小遣いあげよう

ジョルティがまたクライブのポケットから5G抜き取って渡そうとしていました。直後、クライブがジョルティのポケットから5G抜き取ります。……何をしているんでしょう……?

ルー「昨日十分頂きましたので!お気持ちだけで!」
ジョルティ「そうかー、ルーちゃんは良い子だなぁー」

……どこぞのノーブルより大人なのでは?

クライブ「そうかそうか、じゃあリンゴをやろう」
ルー「リンゴは頂きます!」

ルー「おっと、失礼しました。旅人の方は、お野菜はともかく、お肉やお魚などは自分で調達する方も多いですよー。この辺の山は結構動物が多いので、旅慣れている方ならそこまで狩猟するのも難しくないので

ノーティ「ここらで狩猟すると何が穫れるかハンターの皆さん分かりますか?
ジョルティ「知らんよ!狩猟してないし!」
パワー「猪と鹿の臭いがする」
ジョルティ「ええー」

ルー「そうですね、この辺は猪と鹿が多いですね。人気も高いですよ、やっぱり鮮度が良いので」
ジョルティ「合ってるのか…」

ノーティ「丁度良いですね。故郷のレシピにも肉は使いますから、その辺りの物があれば」
ティエ「じゃあ野菜はどのくらい買います?町の人くらい買いますか?」
トリシア「良いんじゃない?少なく作るのも多く作るのも変わんないし」
ティエ「そういうものですか。では、野菜は高級のを300人分買いましょう。すみませーん、これだけ購入するので、少し割引とかになりませんかー?」

〈春夏冬:口八丁〉
ティエ:268割引き)

八百屋店主「初参加でそれだけ購入するとは!なかなかやりますね。では、サービスも兼ねてこれぐらい割引きしましょう。当日、22番のスペースにお届けしますね」
ティエ「よろしくお願いしますー
八百屋店主「陰ながら応援しております!当日は食べに行きますよ」
ティエ「ありがとうございます!
ジョルティ(生き生きしてんなー)

ルーおー……。流石は旅人さんですね…。私も見習わなくては
ノーティ「料理には疎いけれど応援されてしまっては頑張るしかないですね
ルーでは、私はもう少し食材を見ていきます。皆さんも頑張ってくださいね!
ティエ「とりあえず ”野菜”はゲットしたとして後は何があるのかなー?
クライブ「肉だろう
ノーティ「肉とハーブですかね
ノーティ「先にハーブを見ていきましょう。狩猟に行くにしても、他の食材が整ってからの方が良いでしょうし」

野菜の調達を終え、今度はハーブ街の方へと移動していきました。こちらも、八百屋街と同じく多くの店が立ち並び、多くの人達が見て回っています。そんな中に、リーズさんの旅人、ニーナさんもいました。

ニーナあら、皆さん!こんにちはー
ティエ「こんにちは!
ノーティ「あっこんにちは
ニーナハーブの買い付けですか?こちらのハーブは料理用のものしかないですよー
ノーティ「ええ、我々もここは一つ出店を決めまして
ニーナあら、そうなんですね!

ニーナさんは彼らが出店することを聞いて、手を叩いて喜んでいました。

ニーナ「私もハーブの調合について考えてたんですけど、なかなか難しいですねぇ
ノーティ「やっぱり複数のハーブを組み合わせるのが肝ですよね?」
ニーナですね、ただ3つ以上混ぜると味が良くないみたいですよ
クライブ「ほーん」
ノーティ「味がごちゃごちゃしてしまうと。なるほど
ニーナ高級なものなら良いというわけでも無いようで…何かコツがあるみたいなんですよねぇ
ニーナ私達が泊まった宿では、雪割草”と”黒ガラン瓜の組み合わせでしたねぇ。実物は臭いですけど、美味しい料理になっていて…」

ティエ「ヒーラーの方々も何か分からないですか?」
ノーティ「そもそも手に入れたことがないハーブも多いですからね……知識より経験が物を言うのでは
パワー「ハーブってなんだ!草か?」
ティエ「喋るノートに二つ合わせたハーブこすりつけたら判定してくれたりしないかな?
喋るノート「試験紙かなんかと勘違いしてるな!?」

ニーナ私もいくつか試してみたんですけど…ヒメリンゴ雪割草の組み合わせはそこそこ美味しくなりました。雪割草ハルシャ菊は思ったほどではなかったですねぇ
ノーティ「最初のそれ、試そうと思っていました。そうですか、やっぱり思いつきますよねえ
ニーナヒメリンゴはそのままでも美味しいですしね
ティエ「この3日までの間に試したいのですけど小売りはあります
ハーブ店主うーん、今時期は卸専門でして、申し訳ない。小分けの販売がないんですよねぇ
ノーティ「決め打ちするしかないですね
ハーブ店主「卸で購入していただけたら、調合用の道具はサービスでお付けいたしますので」
クライブ「細かく考えるのも面倒、これとこれでいいんじゃないか

クライブは相変わらずリンゴを齧りながら、”王乳エリクサー”と”夕陽のヒメリンゴ”を手に取っていました。

ノーティ「王乳エリクサーは良いですね、これと何かを組み合わせたい…
ティエ「じゃあ王乳エリクサーは確定で良い?というか、いくつ買えば良いのかな
トリシア「見たとこ、2つ組み合わせれば50人分ぐらいにはなりそう。6つずつで良いんじゃないかな」
ティエ「6つですね、分かりました」

ノーティ「もう一つですが…大鬼漆、これに賭けませんか
クライブ「それはでかすぎる賭けじゃないか?」
ティエ「通常時毒なんですよねぇそれ小売りじゃなくて味見とかできないんですかね」
ノーティ「毒だからこそ美味しいということだってあるじゃないですか、丸い魚しかり」
ハーブ店主味見ぐらいなら構いませんが…その、要するに調味料ですから、そのまま食べても…
ハーブ店大鬼漆はちゃんと毒抜きがしてありますから、その点はご安心下さい
ハーブ店アカツキ紅花も、”異常な”中毒性はありませんよ

どこか含みのある言葉に、私も彼らも苦笑していました。……中毒になるお料理というのは、少々避けたいものですね。

トリシア「料理は頑張るからなんか良さそうなの適当に買うんだがんばれ
ノーティ「私の故郷のフェルミでは毒を抜いた食材が一般的だったんですよ
ノーティ「素人があれこれ考えても分からないものは分からない!
ジョルティ「完成品まーだー?
ノーティ「それは気が早いのでは…」
クライブ「ま、こういうのは考えても無駄だな。よし、クジで決めるか」
ティエ「じゃあくじ引きでっと……おっと、これは大鬼漆ですね」
ノーティ「賭けてみましょう」
ティエ「じゃあエリクサーと大鬼漆6こずつくださいー
ハーブ店店主「はい、承ります。当日お届けしますか?
ノーティ「できれば朝一に

〈春夏冬〉
ティエ:22:王乳エリクサー(8割引き)
ティエ:14:大鬼漆(6割引き)

パワー「漆はどうせ売るし?
ノーティ「知性に溢れるお言葉ありがとうございますパワー殿
ジョルティ「パワー酔ってんの?だいじょうぶ?噴水入る?
パワー「聞かなかったことにして」

ティエ「さてと、これで後は主食材だけですね。肉にするとして、買います?それとも狩ります?」
パワー「狩ろう、絶滅するまで」
クライブ「全力で狩れば当日までには足りるだろう」
ジョルティ「3人がかりだしな」
ティエ「じゃあ、その間に保管場所を探しておきますね」
トリシア「小狐亭あたりが預かってくれないかな」

彼らは自分で肉を用意することにしたようです。1日中狩りに費やせば、通常の狩りの10倍程度の食材が手に入ることでしょう。今日はもう昼過ぎなので、半分程になりそうですが…。

〈ジョルティ:春魔法「スプラウト」〉
発動判定:4

〈狩猟::目標10:成果5倍〉
パワー:9(失敗)
クライブ:1630食材入手)
ジョルティ:1945食材入手)

ジョルティ「うおおおおお!」
パワー「山に動物がいるわけないだろ!」
クライブ「75人分ぐらいはいたぞ」

夜になって彼らが大量の食材を持って戻ってきました。その頃にはティエが小狐亭で話を付け、食材の保管をしてもらえることになったようです。その代わり、余剰食材については小狐亭が買い取ることになったようでした。

ノーティ「では、宿を探しますか。また別の宿にしますよね?」
ティエ「そこらじゅうにありますし、良いんじゃないですか」
ノーティ「なら、ちょうど目についた子鹿亭で」
ティエ「異議なし」

こうして彼らは、子鹿亭へと宿を移しました。その日もまた違ったハーブの組み合わせの料理を堪能しました。

の月 19日~

翌日、収穫祭まで後2日です。今日も狩りに良さそうな日和となりました。じっとしていれば寒いですが、体を動かしていれば丁度良いような、そんな気温です。

〈コンディションチェック〉
パワー:14(絶好調)
クライブ:15(絶好調)
ティエ:7
ノーティ:8
トリシア:4
ジョルティ:8

トリシア「体調わるいなー当日大丈夫かな」
ノーティ「まあまあ、サポートもしますし」
ジョルティ「じゃ、まずは狩りのサポートでもしてもらおうか」
ノーティ「そうですね。では運試しを」

〈ノーティ:冬魔法「セブンフォーチュン・フリゲート」〉
発動判定:14
効果判定:5(クラフト)

セブンフォーチュン・フリゲートの効果によって、クラフトに加護が与えられました。……トリシアしかいないので、今日のところはあまり効果がなさそうですが。

クライブ「外れだな。ま、やることは変わらん」
ジョルティ「まって、とりあえずもう一つ掛けとこう」

〈ジョルティ:呪文魔法「ラック・ラック・ラック」→パワー・クライブ・ジョルティ〉
発動判定:3

〈ジョルティ:春魔法「スプラウト」→ジョルティ〉
発動判定:8

ジョルティ「よし、こんなもんだな」
パワー「早く行くぞ!」

〈狩猟::目標10:成果10
パワー:3(失敗)
クライブ:10(失敗)
ジョルティ:5(失敗)

〈ラック・ラック・ラック振り直し〉
パワー:Critical16:60食材入手)
クライブ:1880食材入手)
ジョルティ:1550食材入手)

一日中狩りに費やしたということもあり、その日の収獲はまさに大量。190人分もの食材を手に入れて帰ってきました。

ノーティ「大猟ではないですか
ジョルティ「もう無理…
ティエ「明日で300人分いけそうですねー
ルー(倉庫がぎっちりだー)

ノーティ「一日山を駈けずり回ってもらっているのが申し訳ないですね
ジョルティ「これも美味しい料理のため…」

小狐亭に大量の食材を届けて、また別の宿へと移ってその日も休むことになりました。毎日のように違う味の美味しい料理が食べられて幸せです。

の月 20日~

昨日よりも少し風があるものの、天気自体は晴れやかです。彼らが狩猟に出ている間は、リーズさんのところにでも様子を見に行ってみることにしましょう。

〈コンディションチェック〉
パワー:振り忘れ
クライブ:14(絶好調)
ティエ:7
ノーティ:16(絶好調)
トリシア:9
ジョルティ:5

トリシア「今日はそこそこ」
ジョルティ「俺は腹が減った」
ノーティ「一杯食べてるでしょうに…」
ジョルティ「まあ、昨日と同じく魔法で狩猟の準備をしよう」

〈ノーティ:冬魔法「セブンフォーチュン・フリゲート」〉
発動判定:11
効果判定:1(マーチャント)

ティエ「お久しぶりですマーチャントの神様!」
クライブ「だが、今日のところは出番はなさそうだな」

〈ジョルティ:呪文魔法「ラック・ラック・ラック」→パワー・クライブ・ジョルティ〉
発動判定:4

〈ジョルティ:春魔法「スプラウト」→ジョルティ〉
発動判定:8

ジョルティ「よし、まあ後45人分ぐらいだし、なんとかなるだろ」
クライブ「だと良いがな…」
ティエ「足りない分は買い付けますんで、気楽にどうぞ」
クライブ「嫌な予感がする、ノーティもスプラウト使えるな?俺にも掛けてくれ」
ノーティ「構いませんよ」

〈ノーティ:春魔法「スプラウト」→クライブ〉
発動判定:8

〈狩猟::目標10:成果10倍〉
パワー:3(失敗)
クライブ:1110食材入手)
ジョルティ:10(失敗)

〈ラック・ラック・ラックによる振り直し〉
パワー:5(失敗)
ジョルティ:7(失敗)
クライブ:25150食材入手)

ジョルティ「無理だ…堪忍して…」
パワー「やっぱり山に動物なんていねえんだよ!」
トリシア「狩りつくせてない」
クライブ「いいや、狩り尽くした」
ティエ「大猟だ!
パワー「もうあいつだけでいいだろ
ノーティ「一人でそれだけ獲ったんですか!?」
クライブ「まぁ、道中役に立たない分たまにはな。流石に疲れたな…」
ルー「115人分ほど余りますね!約束通り、小狐亭で買い取らせてもらいます!」
ティエ「ええ、お願いします」
ルー「それでは200Gで。300人分は明日お届けしますね!」
ティエ「釣りだけじゃなく狩りもできるんですねぇ」
クライブ「ま、これでも本職は牧場の人間だからな」
ルー「牧場の人って狩りするんですか?」
クライブ「羊追いとか狼狩りの応用だ」
ルー「なるほどー」

ジョルティ「誰か俺も労って…」
ティエ「オツカレー
トリシア「じゃ、今日は早めに寝る」
ティエ「せっかくですし良い部屋取りましょ。スイート辺りで」
トリシア「皆疲れてるしね!」
ノーティ(待機組は何もしてないような…?)
ティエ「じゃ、そこの山猫亭のスイートで泊まりましょう。お金は比較的余裕がありますしね」
ノーティ(あれ?聞いてた話と違うな…?)

山猫亭は色々と食材やハーブの好みなどを聞いてくれるお店でした。こういう細やかな気遣いができるお店は、注文が多そうですね。

の月 21日~

そしてついにリーテ収穫祭の当日となりました。天候もここ数日の中でも特に良く、青く澄み渡る空が収穫祭を祝福しているようでした。
花火の音が祭りの開催を知らせてくれます。皆は、その花火がなるよりも随分早く起きて準備を始めていました。

コンディションチェック〉
パワー:4
クライブ:11(絶好調)
ティエ:9
ノーティ:11(絶好調)
トリシア:8
ジョルティ:11(絶好調)

トリシア「可もなく不可もなく」
ノーティ「300人分ですから、頑張らないといけませんね」

朝食を終えて山猫亭の前にいる彼らの元に、小狐亭の方からルーが小走りで向かってきました。

おはようございます!ついに当日ですね!
ルー「小狐亭で預かっている食材は、22番スペースにお届けいたしますね」
ノーティ「こんな朝早くにこんな所にいて良いんですか?そちらにはそちらの都合がありそうですが」
ルー「私は売り子ですから、今はまだ大丈夫です!今頃、店長が腰を押さえながら調理をしていると思います!」
ノーティ「こちらも、早速準備です。いやあ、緊張しますね」
ルー「私も毎年のことながら緊張しますねー。あ、ちなみに小狐亭は6番スペースです。よろしければお立ち寄り下さいね!」
トリシア「ルーちゃんも後で食べにおいで」
ルー「はい、手が空いた時には是非!では、また後ほど!」

ルーは初日の終わりの時と同じように深くお辞儀をして、また小走りで小狐亭の方へと戻っていきました。

ジョルティ「さてと、こっちもまずは魔法で準備するか」
ノーティ「そうですね。今日は狩猟もないですし、まず私にもラック・ラック・ラックを掛けてもらえますか?」
ジョルティ「そうだな」

〈ジョルティ:呪文魔法「ラック・ラック・ラック」→トリシア・ノーティ・パワー〉
発動判定:3

ノーティ:冬魔法「セブンフォーチュン・フリゲート」〉
発動判定:6
効果判定:3(ミンストレル)

〈ラック・ラック・ラックによる振り直し〉
効果判定:4(ハンター)

クライブ「ハンターか? いやまあ、来てもらえるなら良いだろう
ノーティ「ですね。では、行きましょうか。朝早くから食材も届くでしょうし」
トリシア「れっつごー」

こうして彼らは大広場の傍にある22番スペースへと向かいました。彼らが向かった時にはすでに幾つかの店が準備に入っているようで、少しずつではあるものの良い香りが漂っていました。
しばらくして、小狐亭に預けていた肉や、卸で購入した野菜、ハーブなどが次々と搬入され、スペースもかなり手狭になりました。
こうして料理の準備を始めていると、そこにリーズさん達の一行がやってきました。

ニーナおはようございます。すごい量ですね!
ノーティ「おはようございます
ティエ「おはざまーす
ニーナ「私達もなんとか準備できました。16番スペースでやっていますので、時間があれば宜しくお願いしますね!」
ノーティ「美味しい料理を期待していますよ!」
ニーナ「はい!では、お互い頑張りましょう」
クレール(調理担当は私なんだけどなー)

リーズさんと一言二言会話をして、16番スペースに戻っていく彼女たちの背中を見送りました。さて、こちらも調理の時間です。彼らの料理を見守らなければなりません。

ノーティ「それじゃ、まずはハーブの調合からしましょうか」
クライブ「食材の下ごしらえも必要だ、分担するとしよう」
ノーティ「そうですね。では、調合は3人でやりましょう」
トリシア「じゃ、パワーさんとティエは料理手伝って」
ジョルティ「じゃ、俺はできるまで寝てるから」
クライブ「ハーブの調合を手伝え」
ジョルティ「えー」

調合判定
体力+敏捷+知力を3人で判定。合計が36以上なら調味料レベル+1
調味料レベルは「ハーブレベルの合計」。ただし、同系統(フィジカル・エンハンス・マインド)の場合は-2

〈ハーブ調合:体力+敏捷+知力:目標合計36
クライブ:24
ノーティ:8
ジョルティ:12

ノーティ「やはり300人分は骨が折れますね……」
クライブ「…慣れないと疲れるもんだ」
ノーティ(しかし、これ、私要らなかったのでは?)
ジョルティ(参加することに意義があるのだ)

ハーブの調合は成功したようです。大鬼漆なんて毒の含まれたハーブを使っているにも関わらず、想像もできないような食欲をくすぐる良い香りがしました。

トリシア「材料揃ったし、そろそろ料理しますかー」
ティエ「私達は何をすれば?」
トリシア「パワーさんは食材を切り分けて、ティエは肉と野菜の筋切りをお願い」
パワー「切れば良いんだな!」

調理判定
2人までサポート可能(体力+精神:目標6
調理レベルは物作りの(達成値+サポート成功数)÷3の切り下げ

〈調理サポート:体力+精神:目標6
パワー:8(サポート成功)
ティエ:16(サポート成功)

〈物作り〉
トリシア:16

〈料理完成度〉
主食材:レベル3
副食材:レベル3
調味料:レベル7
調理 :レベル6
総計:レベル19

ノーティ「我々が出せる力は出し切りましたね。この料理に全てを賭ける!

こうして、数日を掛けて準備をして作られた彼らの料理は完成しました。イノシシとシカの肉に、新鮮な野菜を添え、大鬼漆と王乳エリクサーを使って味を整えた一品です。
見た目にも、香りにも美味しそうなものとなりました。……実際、一口頂いてみましたが、非常に美味しかったです。春竜亭の名に恥じない逸品に仕上がっていたと思います。
料理ができあがるのを見計らって、祭りの参加者達が集まってきます。彼らの料理は続々と売れていきました。特別な客引きなどをしているわけではありませんが、香りが自然と客引きになっていたのか、好調な売れ行きです。

ティエ「はいどうぞー。お代はこちらにー」
ジョルティ「らっさっせー!…もぐもぐ
ティエ「はい罰金です」
ジョルティ「はーい

1時間ほどすると、少しずつ人は少なくなってきました。交代でも店を回すことができそうです。

トリシア「おうジョルティ落ち着いたしクレールのところの店行ってきたらー?
ジョルティ「じゃじゃじゃじゃじゃじゃー俺小狐亭行ってくるわー
クライブ「おう待てや、クレールのとこ行けよ
ジョルティ「ばばばばばばばか!そういうんじゃねーし!今はリンちゃん一筋だし!!
ノーティ「小狐亭は16番ですよ」
クライブ「あぁ、そうだな
ジョルティ「じゃあ俺忙しいから!!

〈隠密〉
ジョルティ:16

なんとも見事な連携……!しかしジョルティは人混みに身を隠し、そそくさと6番スペースの方に向かおうとしています。……この連携を無駄にするのももったいないですね!ちょっとばかり、手を加えさせて貰いましょう。

〈ブレス発動:カコ〉

ジョルティが人混みに隠れる前まで、僅かに時を戻しました。ジョルティが隠れきる前に、そちらの方向で音を立てることでクライブに見つけてもらおうという作戦です。

クライブ「待てって。ほら、運試しだ、くじ引きで決めようぜ」
ジョルティ「くそ!離せ!ルーちゃんのところに行くんだ!」
トリシア「観念しなって、リンちゃんに手紙書いちゃうよ」
ジョルティ「くっそぉ…弱みを握ってると思って…!」
クライブ「じゃ、小狐亭に行く3人をクジで決めよう。残りがクレールの方だな」

〈くじ引き→小狐亭行き〉
ティエ
クライブ
トリシア

クライブ「残念だったなジョルティ」
ノーティ「待って下さい、私、パワーさんとジョルティさんと一緒に店番ですか?無理じゃないですか?」
トリシア「なんとかなる!じゃ、行ってくる!」
ノーティ「ちょっと!……パワーさん、ジョルティさんが逃げないように捕まえておいて下さい」
パワー「まかせろー!」
ジョルティ「お前まで!」

こうして、3人はノーティ達を残して6番スペースへと向かいました。6番スペースには流石は現地のお店というような、しっかりとした作りのお店が出ています。看板には「出張こぎつね亭」とどこか可愛らしい字で書かれていました。
彼らが訪れると、すぐにルーが笑顔で近付いてきます。

ルー「おや、いらっしゃいませ!
ルーどうですか、皆さんの方は?
クライブ「まぁ、よく出来ているんじゃないか?多分
ティエ「なんかやたら人来てますよー」
ルー「おおー、初めての出店で凄いですね!」

トリシア「煙草吸いたい
クライブ「煙草の前に飯を食え」
ルー「あ、喫煙所は広場の離れた所にありますよ」
トリシア「吸う暇がなかった」
ルー「忙しいですよねぇ」
クライブ「まあ、交代で休憩というわけだ。人数分貰えるか?」
ルー「ええ、どうぞどうぞ!」

ルーが店の方から人数分、料理を持ってきました。鹿肉を小葱を炒めたソースに絡めた一皿(完成度15)です。こちらもかなり良い香りで、美味しそうでした。この日は流石にまぎれて食べることができなかったので、心残りです。

クライブ「うむ、美味いな」
トリシア「うん」
ティエ「あ、こっちの料理も持ってきました。どうぞー」

今度はティエが、小さいカップに入れて持ってきていたこちらの料理をルーに手渡しました。ルーもその場でそれを食べます。

ルー「これは美味しいですね!とても良いと思います!」
トリシア「コツは大量に作る事だ!」
ルーこのあたりでも余り使わない大鬼漆を使ってるんですね…!なかなかできない発想ですよ!
ルー「食材もあの量でしたし、すごい量ですよねぇ
ルーごちそうさまでした!忙しくて行けそうになかったので、ありがとうございます!」
ルーでは、残りの時間も頑張って下さい
クライブ「そっちもな。頑張れよ。全員分のお代ってことで」

クライブはルーの手元に、300Gを手渡しました。ルーは恐縮してお辞儀をしながらもそれを受取りました。

ティエ「ごちそうさまでしたー」
トリシア「ごちそうさん」

こうして3人は自分達の店へと戻っていきました。店に戻ると、ジョルティはパワーから解放されており、もう逃げる気もなかったようです。
ノーティと何やら話をしていたようですね。

ノーティ「ですからジョルティさんももう良い歳なのですから、女性と見るやすぐ手を出そうとするのは良くありませんよ」
ジョルティ「な、何の話か分からないな(ルーちゃんも育ったら可愛くなるだろうなあ)」
ノーティ「説得力のない顔ですねぇ…ああ、おかえりなさい」
ティエ「タダイマー
トリシア「マー」
クライブ「あぁ、今戻った。交代しよう

ノーティ「ええ、では今度は我々がちょっと失礼して……料理を持って帰ってきますよ
ジョルティ「よし、じゃあ俺も小狐亭に!!
ノーティ「はいはい観念して下さいね。パワーさん、ジョルティさんのことよろしくお願いしますね」
ジョルティ「どこ連れてく気だノーティ!」
ノーティ「16番でしたね、こっちですか」
ジョルティ「おい待て!」
ノーティ「ニーナさんとクレールさんがお待ちですよ」
ジョルティ「それはマズい!いや、料理ではなく!お前ら性格悪いぞ!趣味も悪い!」
ノーティ「何のことですかねー?」
クライブ「クジ運がなかったことを恨むんだな」
ジョルティ「ちくしょー!」

こうしてノーティ・パワー・ジョルティの3人は、16番スペースへと向かいました。2人でやっているということもあり、お店の作り自体は簡素なものでしたが、やたら達者な文字で「秋月庵」と書かれた看板が掲げられています。
そこには、店番をしているクレールさんだけがおりました。リーズさんもニーナさんも、席を外しているようです。

クレール「いらっしゃいま…せー
ジョルティ「どうせ見てたんだ……あっ……ドウモー
クレールどうも、休憩時間ですか?
ノーティ「こんにちは、料理を頂きに来ました。ニーナさんはどちらに?
クレール多分すれ違ったんだと思います、休憩で皆さんのお店に行った所ですよ
ノーティ「おや、そうでしたか」
ジョルティ「ア、コレ…オスソワケデス…
ジョルティ「オフタリデータベテクダサイ
クレールありがとうございます。こちらもどうぞ
ノーティ「いただきます」

クレールさんは最初一瞬だけ露骨に嫌そうな目をしていましたが、すぐに表情を作り直し、それからは至極自然に対応をしていました。ジョルティだけが1人ものすごい勢いで脂汗をかいていました。

クレールさんが手渡したのは煮込み料理のようです。豚肉の腸詰めにジャガイモ、キャベツなどをハーブを加えたスープでじっくりと味を染み込ませた一品(完成度14)でした。

ジョルティ「ぬ、美味しい
ノーティ「なかなか良いものを作られましたね、特にこの体の芯から温まる感じが……
クレールレパーリアの郷土料理にこちらのスパイスを加えてあります
クレール……そちらの料理も美味しいですね。口当たりが良いです。料理の腕前がおありなのですね?」
ノーティ「でしょう? 私の故郷の料理のレシピを参考にして、トリシアさんに作ってもらいました。これだけ美味しくなったのは彼女のお陰です、感謝しなければ」
ジョルティ「本当によくわからないけど旨いの出来たよな。
クレールふふふ、型破りなようで、実力が伴っているからこそできるんですね
クレールごちそうさまでした。ニーナもあちらで食べている頃でしょうね

ノーティは料理のお代として、47Gを支払っていました。

クレールありがとうございます。ありがたく頂きます。こちらの分は、ニーナに渡してあるので、向こうで支払っているかと思います。擦れ違いましたらニーナにも宜しく
ジョルティ「じゃ、じゃあ頑張って
ノーティ「ほら、しっかり顔を見て
ジョルティ「ギギギギ
クレールでは、ごきげんよう、みなさん

ジョルティ(トラウマのスイッチが…!)
クレール(トラウマなのどう考えてもこっちだと思うんだけど?)
ジョルティ(酷い汗が出てきたスパイスのせいかな?)
ノーティ(ジョルティさん、関係を修復するなら今しかないですよ)

ジョルティ「えーっと、あの前回は誠に申し訳ありませんでした
ジョルティ「今は誠実に想い人もおりますので、ご安心下さい…」

ジョルティは観念したのか、深々と頭を下げながら謝っていました。これで、リーズさん達とのわだかまりも少しは解決するでしょう。

クレール……分かりました。もう半年も前のことですし、良いですよ
ジョルティ「ホッ…
クレール……では、よしなに
ノーティ「良かった。では失礼致します

ジョルティ「ノーティやっぱ見てたろ
ノーティ「何のことですか?」

そういうノーティの口角は確かに上がっていて、楽しそうにしていました。
こうして3人がお店に戻ると、店番の人たちはすでに料理を売り切っていたようです。ニーナさんとも擦れ違いませんでしたが、すでにお店にはおりませんでした。

クライブ「戻ったか。完売だ
ノーティ「これはこれは、すごい売れ行きですね
ジョルティ「しゅごい
ノーティ「まあ、これ以上作ってもおかわりする人でも出ない限り売れ行きが伸びるわけではないでしょう。トリシアさんは特にお疲れ様でした
トリシア「まあ実家でよくやってたし、そこまででもないよ」
ティエ「さてと、売上はーっと」

ティエは皆が集まった所で、売上を計算しはじめました。どうやら、ここで料理を食べた人は平均54G程支払っていったようです。合計、16285Gの売上となりました。

トリシア「よし、これはパーティ資産だな!」
ティエ「仕入れ額を差し引いても、13000Gくらいの利益ですね」
ノーティ(この街の経済に軽傷を与えている気がする…いや、いつもか…)

こうして、大盛況の内にリーテの収穫祭は終了しました。お店が終わった後も色々な場所を回って料理を食べ歩き、実に充実した一日となりました。
彼らは料理をした思い出と、ちょっとした収入を手に、宿へと戻っていくのでした。

第十九話「美味しさの方程式」 完


実に、実に美味しい一日でした。彼らの料理は勿論のこと、出店の料理はどれも美味しく……おっと、すみません、ちょっと調子に乗りました。
竜の君にも彼らの味を味わってほしいと思いまして、材料は用意してきたんです。これからお作りしますね。
……大丈夫ですって、大鬼漆は毒抜き済みですし、食材も下拵え済みのものを買ってきましたから。問題があるとしても、私が初めて料理をすることぐらいなものです!

MVP:全員!】


こちらは、2016/10/7に行ったオンラインセッションのリプレイです。
今回は料理回!トリシアがクローナ・ディアで料理について調べてくれたお陰で実現したシナリオでした。
このシナリオを夜9時半から翌午前1時に掛けてやっていたので、非常にお腹が空きました。
ジョルティ恋の狩人(原文ママ)の決着も一先ず付ける事ができて、色々と良かった回だと思います。ルーちゃんがやたら人気ですが、出番を増やすと多分闇が深い子になるので気を付けます。
それでは、次回もお待ち下さい。


【参考サイト】


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