随分遅くなってしまい申し訳ありません、竜の君。少しばかり長い道のりだったので、戻るのが遅くなってしまいました。
今回は、前回ライナに新しい特産品の試作品となる扇子を届けた後からとなります。その後の旅の行き先について、色々と質問をすることになりました。
第二十五話「水底の星の唄」
ノーティ「ここから東へルートを取ろうと思うのですが、何かめぼしい都市や特徴的な地形などありますでしょうか?」
扇子についての話が終わった後、ノーティが領主ライナにそのように質問しました。その際、ノーティが自分で描いてきた地図もライナに見せます。
ライナ「東の都市…ですか?都市というほど大きな街は近くにはないかと…。ここから東も、暫くは湿地帯ですが、その先は山になっているので、真っ直ぐ進むのは少し骨が折れるかと…。特に冬は雪深い場所ですから」
ノーティ「ええ、我々が知っているのは北東にしばらく行った辺りにローリスという村があるということ程度です。なるほど、そういった地形でしたか」
ライナ「そうですね、東ならローリスが一番近いですね」
ノーティ「最終的には東の果てを目指すつもりです、まだお困りのことなどございましたら滞在の準備も可能ですが」
ライナ「ありがとうございます。こちらのことは、後は自分たちでなんとか出来るかと思います」
ノーティ「そうですか、それならば良いのですが」
ライナ「東に向かわれるのでしたら、雪深い山ですから雪靴を用意しておいた方が良いと思います」
ノーティ「なるほど、ありがとうございます。それでは、私達はそろそろ行きます」
ライナ「お気をつけて。良い旅を」
こうしてノーティはライナの元を去り、ロビーで待っていたトリシアやルー達と合流しました。それから、この先の道について簡単に説明をします。
ノーティ「と、云う感じのようです」
ティエ「雪靴雪靴…あ、鞄に入ってる。大丈夫」
ティエの鞄には様々な靴やマントなど、旅に必要な道具が詰め込まれています。ティエは雪靴を持っていたようですが、他は皆持っていないようでした。
ティエ「どうします?4人以上必要な人がいるなら、まとめ買いしますけど」
トリシア「んー、いらないかな」
クライブ「頼む」
ノーティ「では私も」
ジョルティ「じゃ俺も」
パワー「靴って何だ」
ルー(この人大丈夫かな?)
ティエ「残念ながら3足なのでまとめ買いできませんね。各自購入でー」
ノーティ「分かりました。それで、ローリスまでのルートですが……真北に向かってから東に折れるより、先に東に向かってから北に折れる方が良いかと」
ティエ「ああ、そういえばクローナ・ディアのお祭りで手に入れた宝の地図の場所がこの辺りでしたね」
ティエが宝の地図を広げ、ポイントを指差しました。確かに、宝の地図に書かれている場所はここから北東にあるようです。
ジョルティ「よし出発だー!!」
クライブ「早いわ阿呆。どこへ行くか決めてる最中だろうが」
ノーティ「最初に我々が出会った草原に向かわなくてもよろしいですか?
少し見ておきたい気もしますが」
クライブ「任せた」
ティエ「そうですね、そういえば旅の始まりの場所も宝の地図の場所のすぐ近くでした。なら、そこを経由してローリスに行きましょうか」
ノーティ「あの場所からは双方向に街道があった気がしませんか?」
トリシア「あったあった」
ルー「この印の近くから旅を始めたんですか?」
ティエ「この印のちょい北ですねぇ」
ノーティ「丁度北に少し行ったところですね。そうか……南に直行していれば何かあったかもしれないんですね……」
ルー「そうだったんですね!」
ルー「でも、この南の辺りは山みたいですし…旅の初めには厳しかったんじゃないですか?」
ノーティ「そうですね、道があるようには思えませんでしたから。自然な流れとして西へ向かったということです」
……当時の流れを思い出してみると、パワーが山のある東に行きたいと言い出したので、皆西に翻意していたような……。ま、まあ自然といえば自然ですね。
ルー「それでカナセを通ったんですねぇ」
ノーティ「まあ、そんなわけで東を目指そうというわけです。最悪何もない可能性もありますが……」
ルー「なるほど…。でも、せっかくこんな宝の地図があるんですから、見てみたいですもんね」
ティエ「じゃあそれでいきましょうかー」
ルー「おー!」
こうして、行き先とそのルートが決まりました。今回はローリス以外に行き先の選択肢がないようでしたから、割合スムーズに決まったように思います。
道が決まった所で、靴屋を経由して一旦宿へと戻ると、宿の主人が皆の元に一通の手紙を持ってきました。皆が出かけている間に、宿に届いていたとのことでした。
ノーティ「手紙……差出人はラ・ヴィス考古学協会、おお、これはもしや」
ノーティは手紙を受け取るやいなや、その場で開いて中を読み始めました。
拝啓 ノーティ・ユーデクス様
短日の候、皆様におかれましてはますますのご活躍のことと心よりお慶び申し上げます。
この度、水竜の祠の調査が一段落致しましたので、ご報告を申し上げます。調査の結果、水竜の祠の最深部、青い宝玉の奉じられていた竜の像には、前例の無い金属が使われておりました。
鋳造の方法などについては依然不明のままですが、金属の特性として耐久性と耐劣性が極めて高いことが判明しています。また、魔力伝導率も高く、魔法金属の一種であると考えられます。
さらに、祠に使われていた石材等につきましては、現地でのご指摘の通り、ゴレン周辺の石材であると推定されます。考古学協会では、太古にはゴレン周辺とオリヴィア河との間に水流があったものと考え、調査の範囲を広げております。
お借りした赤・紫の宝玉については依然として取り外すことができていません。また、調査が進行しましたらご連絡致します。
それでは、本題のみとはなりましたが、皆様の一層のご活躍をお祈りしております。竜のご加護のありますことを。
ラ・ヴィス考古学協会所属研究員 ディアン・オンス
ノーティ「ふうむ、魔法金属ですか……それに水流があの辺りにあったとすると話が繋がりますね」
トリシア「面白い事書いてた?」
パワー「おいしいものあった?」
ノーティ「まあ、お二人には余り関係がなさそうですが、興味深いお話が…返事を軽く書きましょうか」
ノーティは旅人が一人増えたこと、青い宝玉について少しだけ分かったことなどを書いて返事を出しました。
ノーティが返事を書いている間、クライブが私の旅人と勝手に話をしていたオルクスとかいう竜人から受け取った小さい金の鍵をそこらのドアの鍵穴に差し込もうとしていました。
いずれも全く形が合わず、差し込むことすらできていませんでしたが…。
クライブ(開かない…まぁいいか)
パワー「壊して開けます」
クライブ「やめろ何してるんだ」
パワー「えっ」
クライブ「えっ」
受付の人「ちょ、ちょっと困りますよお客様」
パワー「俺は何でも開けるぞ?」
ノーティ「鍵が合わないんですから目的の扉ではないんですよ」
パワー「つまり開けるんだろ?」
ルー(やっぱりこの人大丈夫じゃない)
ジョルティ「宝の地図の宝箱用だったりしてな」
ティエ「ハハハハ」
トリシア「ハハハ」
ジョルティ「ま、帰って明日に備えて美味いもん食って寝よう」
ノーティ「私は寝ますよお、いやあ眠い……」
こうして皆は、明日の出発に備えて休む事にしました。
~冬の月11日~
その日の外はどんよりと曇っていました。レパーリアの気候からすると、雪が降っていないだけでも出発日和と言えるでしょう。
〈コンディションチェック〉
パワー:13(絶好調)
クライブ:19(絶好調)
ティエ:9
ノーティ:14(絶好調)
トリシア:7
ジョルティ:8
ルー:Fumble(大怪我)
トリシア「ルーちゃん調子わるそうね」
ノーティ「ルーさん、顔色が悪いですね、大丈夫ですか……?」
ルー「ええ…ベッドから落ちちゃったみたいで、ちょっと足が」
ティエ「超体調が悪いときに、自ら更に状態異常に掛かって、魔法で直すと体調が良くなるという民間療法があります」
ルー「ええ…なんですかそれ」
ティエ「精神系状態異常じゃないとだめなんで、春魔法とかちょっと特殊な魔法が必要なんですけどね」
ルー「え、遠慮しておきます」
ティエ「大けがなら応急手当とかなかったっけ?ヒーラーやーい」
パワー「つばつけとけ」
この人一応ヒーラーなんですけど!
〈応急手当〉
ノーティ:17
ルーの怪我はノーティの素晴らしい手際の手当で治りました。
ルー「ありがとうございます!」
ノーティ「足をひねった感じですね、これならこうすれば……治ります」
ルー「おおー…勉強になります」
ルーはそれを見てヒーラーの仕事に少し関心を持っているようでした。
ティエ「んじゃま、行きますか」
ノーティ「出発しましょうね」
ルー「頑張ります!」
パワー「先に草を取ろう」
ノーティ「ああ、そうですね。そうしますか」
〈薬草取り:湿地:目標10〉
パワー:9(失敗)
ノーティ:16(アカツキ紅花入手)
パワー「あーん」
ノーティ「あげませんよ!」
パワー「えー」
パワーはとても不満そうにしていました。いや、そもそも食べる草ではないですからね、アカツキ紅花……。ともあれ薬草取りも終え、東に向けて出発することになりました。
〈移動チェック:曇りの湿地(街道):目標10〉
パワー:17
クライブ:13
ティエ:10
ノーティ:10
トリシア:16
ジョルティ:10
ルー:10
ティエは歩きながら曇りの歌を考えていました。……旋律はともかく作詞についてはノーコメントでお願いします。
〈方向チェック:曇りの湿地:目標10〉
ティエ:15(サポート成功)
ノーティ:15
皆、迷うこともなく東に進むことができました。夜が近付いてきた頃に、ポツポツと冷たい雨が降ってきました。雪になっていないことを見ると、気温自体は高いようですね。
ジョルティ「飯取ってくる」
パワー「取ってくる」
〈狩猟チェック〉
パワー:14(5食料獲得)
ジョルティ:6(失敗)
〈野営チェック:雨の湿地:目標11〉
ノーティ:12(サポート成功)
トリシア:13
〈野営チェック(ルー):雨の湿地:目標11〉
クライブ:14(サポート成功)
ルー:14
ルー「やった! 今日はちゃんと出来ました!」
ルー「クライブさんありがとうございます!」
クライブ「ん…だんだん手馴れてきたか」
トリシア「ルーちゃん随分集中してたね」
こうして皆野営の設営をして、休むことになりました。狩猟した食料は少し足りていませんでしたが、その分は保存食で賄ったようでした。
~冬の月 12日~
目を覚ますと雨脚が強くなっていました。足元もかなり悪くなっているように見えます。
ティエ「雨だー」
ルー「結構な大雨になっちゃいましたね……」
ノーティ「荷物が濡れないようにしないと……」
クライブ(雨靴に履き替えておこう)
〈コンディションチェック〉
パワー:12(絶好調)
クライブ:12(絶好調)
ティエ:12(絶好調)
ノーティ:10(絶好調)
トリシア:7
ジョルティ:4
ルー:8
パワー「花、花を取る」
ノーティ「食べられないようにしないと…」
〈薬草取り:湿地:目標10〉
パワー:10(アカツキ紅花獲得)
ノーティ:16(アカツキ紅花獲得)
2人共湿地でアカツキ紅花を入手しましたが…。
ノーティ「パワーさん食べちゃ駄目ですよ!」
パワー「もう食べてる。うまい」
ルー「あーまた食べてるー…」
ティエ「耐性付きますよ今に…」
ティエとルーはアカツキ紅花を生でモシャモシャと食べているパワーのことを何とも言えない呆れた目で見ていました。……ティエとルーとアリアは、に訂正します。
ジョルティ「ルーちゃん見ちゃいけません。近づいてもいけません」
ティエ「あの草食系男子をお手本にしてはいけませんよ?」
〈移動チェック:豪雨の湿地:目標13〉
パワー:12(失敗)
クライブ:18
ティエ:16
ノーティ:Critical
トリシア:10(失敗)
ジョルティ:13
ルー:Fumble
ルー「あいたたた……」
ノーティ「大丈夫ですか?」
ルー「湿地に足を取られて転んだところに石があって……」
トリシア「足まだちゃんと治ってないんじゃない?」
そういうトリシアもかなり疲れているように見えましたが……。
ノーティ「まあちょうど朝採れたハーブがありますし、これで治しておきましょう」
〈ノーティ:治療→ルー〉
効果量:13
ルー「ありがとうございます……いたた」
〈方向チェック:豪雨の湿地:目標13〉
ティエ:10(サポート成功)
ノーティ:27
歩きにくい道ではあったものの、地図はしっかりと追えており、特に迷うことはありませんでした。夜が近づく頃には山の麓に到着します。山は上部が冠雪しており、明日はなかなか登るのに苦労しそうですね……。
この時間になると、雨も弱まってきていました。
クライブ「さて、明日から山か…今日はこの辺りか?」
トリシア「そうだね、この辺りで野営しよう」
ジョルティ「よし、今日こそ食料を」
パワー「任せろー」
〈狩猟チェック:湿地:目標10〉
ジョルティ:6
パワー:Critical(美味しい食料7個獲得)
ジョルティ「取れないなー」
パワー「ハッハッハ、こんなもんよ」
ティエ「あら、ジョルティさんが取ってきたみたいな血抜きですね」
ルー「凄い、あんなにいっぱい…」
ルーは今度はハンターにも興味を持っているようでした。
〈野営チェック:雨の湿地:目標11〉
ノーティ:13(サポート成功)
トリシア:17
〈野営チェック(ルー):雨の湿地:目標11〉
クライブ:Critical(サポート大成功)
ルー:11
ルー「今日もちゃんとできました! クライブさんすごいです!」
クライブ「ん…よかったな。ちゃんと旅人らしくなってきたじゃないか」
ジョルティ「成長してますなー」
ルー「まだまだ手を借りなければ上手く行かないので……トリシアさんのように上手くできるように頑張ります」
トリシア(そういえばまだルーちゃんの前で失敗してない)
~冬の月13日~
雨が止み、雪へと変わっていました。これから登る山の方は吹雪いているようで、先行きが不安です。
その日は珍しくジョルティが早く起きていて、同じく早く起きていたルーに話しかけていました。
ジョルティ「ルーちゃんちょっとこっちおいで」
ルー「はい、何でしょうかジョルティさん。朝、早いですね」
ジョルティ「ちょっと使ってみたい魔法があってね。そこの魔法陣に入ってくれる?」
ルー「はい? これですか?」
〈ジョルティ:春魔法「スプリング・デイブレイク」→ジョルティ・ルー〉
発動判定:3
ルー「これは?」
ジョルティ「おまじないみたいなもの」
ルー「なるほど……?」
スプリング・デイブレイクは春の朝の光に宿る力を利用した魔法で、体調を安定させる力があります。
〈コンディションチェック〉
パワー:4
クライブ:9
ティエ:13(絶好調)
ノーティ:Critical(絶好調)
トリシア:12(絶好調)
ジョルティ:13or9(絶好調)
ルー:6or4
〈リーダースキルによる+1〉
クライブ:10(絶好調)
ルー「ちょっとは体調が良いような……?」
パワー「そんなことより花だ花」
ノーティ「もう中毒になってませんか?」
〈薬草取り:湿地:目標10〉
パワー:7(失敗)
ノーティ:11(アカツキ紅花獲得)
パワー「ノーティ」
ノーティ「あげませんよ!」
〈移動チェック:吹雪の山:目標14〉
パワー:11(失敗)
クライブ:19
ティエ:15
ノーティ:12(失敗)
トリシア:7(失敗)
ジョルティ:13(失敗)
ルー:10(失敗)
トリシア「この吹雪じゃあんまり効果がありそうな装備もないなー」
ティエ「これが金の力だー」
ノーティ「悪い金持ちかな?」
ジョルティ「おら、紙幣燃やして灯りを取れよ」
ルー「雪で前が見えなっ…あたっ」
雪山を行軍したことで、雪靴を履いていなかったパワーとトリシアは足に凍傷を負ってしまったようでした。トリシアは体調が良かったため大事には至りませんでしたが、パワーは歩きにくそうにしています。(大怪我8)
〈方向チェック:吹雪の山:目標14〉
ティエ:14(サポート成功)
ノーティ:19
かなり視界こそ悪かったものの、登りということもあってか道に迷うことはありませんでした。山の中腹ほどで夜が近付いてきたため、野営をすることになります。
パワー「おやすみ」
ジョルティ「狩りするよ狩り」
パワー「忘れてた」
〈狩猟チェック:山:目標10〉
パワー:11(食料2獲得)
ジョルティ:11(包丁捌き:美味しい食料2獲得)
ジョルティ「うーさーぎーうまうま」
〈野営チェック:吹雪の山:目標14〉
ノーティ:8(サポート成功)
トリシア:20
〈野営チェック(ルー):吹雪の山:目標14〉
クライブ:8(サポート成功)
ルー:18
皆のテントもルーのテントも、それぞれ問題なく設営することができたようです。吹雪の中でも飛ばされること無く、一晩過ごすことができました。
~冬の月 14日~
朝になると、吹雪は止んでいました。それどころか、暑さを感じるほどの強い日差しが降り注いでいます。その日もジョルティは早く起きて、自分とルーにスプリング・デイブレイクの魔法を掛けていました。
〈コンディションチェック〉
パワー:9
クライブ:11(絶好調)
ティエ:9
ノーティ:16(絶好調)
トリシア:9
ジョルティ:14or12(絶好調)
ルー:6or6
ルー「おまじないの効果があったような、なかったような……」
ジョルティ「そんなもんだ」
実際、2人共あっても無くても同じような体調をしていました。……魔力を拠出している竜の君の一人負けですね?冗談ですよ、怒らないで下さいってば。
〈薬草取り:山:目標10〉
パワー:14(白夜ハルシャ菊入手)
ノーティ:9(失敗)
パワーは白夜ハルシャ菊を入手して……当然のようにそのまま食べました。
パワー「うまい。うひひ」
ノーティ「ああー」
ルー「根ごと……まあアカツキ紅花と違って害はなさそうですけど……」
ティエ「かえって体には良さそうですね」
〈移動チェック:暑い山:目標11〉
パワー:12
クライブ:15
ティエ:15
ノーティ:Fumble
トリシア:16
ジョルティ:16
ルー:14
ルー「少しは足が慣れてきたかな……?」
ノーティ「今日はいやに暑いですね……苦手だ……」
ノーティは急に暑くなったせいか、随分と疲れているようでした。寒暖の差が激しいと辛いですね……。
〈ノーティ:呪文魔法「キュアタッチ」・春魔法「キュアプラスプラス」→自分〉
発動判定:11
回復量:8
ティエ「大丈夫ですか?地図見られます?」
ノーティ「ええ、まあなんとかなるかと」
〈方向チェック:暑い山:目標11〉
ティエ:8(サポート成功)
ノーティ:26
疲れ果てているものの、ノーティは問題なく地図を確認できていました。そうして山を登ること数時間……昼に差し掛からんとしていた時に事件が起こりました。
急に、大きな音が空から響いてきたのです。
ティエ「なんだなんだ?」
クライブ「ん…なんだ?」
空を見上げると、流れ星のようなものが落ちてきているのが見えました。その光と音はどんどんこちらに近付いてきて……轟音と共にこれから向かう先の山道、山頂の近くへと墜落しました。
ノーティ「え? こっちに近づいてくる?」
ジョルティ「墜落したぞ」
ティエ「噴火したりしない?」
ノーティ「気になりますね」
ジョルティ「もしかしてヴェルガの嫁候補か!?」
ティエ「冬なのにこの暑さは異常気象とも言えそうですし……喋る金属かもしれませんぜ旦那!」
確かに、アージェントのリンは隕鉄が見つかりやすい条件として「おかしな天気」であることを挙げていました。その可能性は十分ありそうです。
そんな話をしていると、墜落の衝撃のためでしょうか、今度は山上の方から地鳴りのような大きな音が聞こえてきました。
クライブ「地鳴り……雪崩か?」
ルー「雪崩……!?」
ティエ「むむむ、そんなものが来たらひとたまりもない!」
大きな音はだんだんと近づいてきます。クライブの言うとおり、積もった雪が崩れ落ち、斜面を駆け下りているようです。
ノーティ「自分たちだけならドラゴン・フライで問題ありませんが……」
トリシア「動物達が問題だね」
ノーティ「賭けにはなりますが……効果があることを祈って下さい」
〈ノーティ:呪文魔法「ウォー・メタフィールド」〉
発動判定:10
ティエ「念のために我々にはドラゴン・フライをかけておきましょう」
ノーティ「ジョルティさんはルーさんをお願いします!」
ジョルティ「よころんでー!」
〈ノーティ:呪文魔法「ドラゴン・フライ」→クライブ・ジョルティ〉
発動判定:23,9
〈ティエ:呪文魔法「ドラゴン・フライ」→ティエ・トリシア〉
発動判定4,8
クライブ「待った、これだとパワーが持ち上がらん」
ジョルティ「パワーさんごめん!これで耐えて!」
〈ジョルティ:呪文魔法「セーフティ・ゼロ」→パワー〉
発動判定:8
パワー「うおおおお」
ノーティ「ウォー・メタフィールドがあるので大丈夫だとは思いますが……!」
そうして、雪崩が到来しました。雪崩はノーティの見込み通り、ウォー・メタフィールドに遮られ皆と動物たちを避けていきました。雪崩の脅威を完全に回避することができたようです。
ウォー・メタフィールドが解除された時には、すでに雪崩は下へと流れ去っていました。
クライブ「全員無事のようだな」
ジョルティ「危機一髪だったな」
ティエ「いやあおどろいた」
ルー「びっくりしました……」
ノーティ「しかし、これほどの質量を持った落下物とは一体なんでしょうか?」
皆、視線を上へと向けました。先程空から降ってきたのが何であるのか、そちらに気が向いているようです。
クライブ「どうも近くに落ちたみたいだな」
ノーティ「では、進みましょう」
ティエ「いこういこう」
皆、雪崩はもう気にすること無く、進行に戻ることにしたようです。道なりに進んでいくと、先程落ちてきた何かが、近くの地面に穴を穿っているのを見つけました。
クライブ「お、あれか」
大きな穴を覗き込むと、2つに割れた鉄のような金属が落ちていました。
ティエ「おぉー。しゃっべるかな、しゃっべるっかなー、たてたてよこー」
ティエが即興で歌を歌いながら穴を覗き込みますが、割れた鉄はヴェルガのように頭の中に話しかけてくることはありませんでした。
ティエ「あれ……?隕鉄じゃない?」
〈伝承知識:目標8〉
ティエ:14
ノーティ:12
〈知見:目標8〉
クライブ:Fumble
トリシア:4
ジョルティ:9
ジョルティ「やっぱり隕鉄だな!割れてるから喋んないのか?」
ティエ「ですかねぇ…」
トリシア「ふーん、隕鉄なんだ」
クライブ「何だ隕鉄って」
ノーティ「ほら、あれですよ、光線撃ってくる匕首の」
クライブ「覚えがないな。熱そうだし雪玉で冷やしてやる」
ジョルティ「俺も俺も」
〈雪玉投擲〉
クライブ:12
ジョルティ:17
クライブとジョルティがポイポイと隕鉄に向けて雪玉を投げつけました。隕鉄に当たると雪玉は熱さで溶けましたが、暫く繰り返していると溶けなくなりました。どうやら冷えたようです。
ティエ「ひえた!拾おう」
冷えた隕鉄の欠片2つを、ティエが拾い上げました。手にとっても、声は聞こえませんでしたが……。
ノーティ「さて、隕鉄は何に使おうと考えていたんでしたっけ?」
ジョルティ「ヴェルガの嫁作るって言ってんだろ」
ノーティ「これは普通に鋳造すればよいのでしょうか……?」
トリシア「特別な加工ができる町があるってリンちゃん言ってなかった?」
ノーティ「そうでしたっけ。どこにあるんでしょうかねぇ……」
クライブ「道なりにあれば良いがな」
そんな話をしながら、クライブは隕鉄の欠片2つを荷運び動物に積み込んでいました。
その後も暫く山を登り、もう少しで頂上という所で夜になりました。地図を確認すると、ちょうどこの山頂が「宝の地図」の場所のようでした。
ティエ「じゃあ本格的な探索は明日朝からやるとして今日は寝る?」
ノーティ「そうですね、先程の雪崩もあって皆疲弊している感じもありますしそれも手でしょう」
クライブ「全員消費しているだろうし、ここで寝たほうがよかろう」
ジョルティ「じゃあご飯取ってくる。パワーさん行くよー」
ジョルティが呼びかけたものの、パワーの反応はありません。どうやら荷台で寝てしまっているようでした。(PL寝落ち)
ジョルティ「なら1人で頑張るしかないか……本気でいくぞー」
〈ジョルティ:春魔法「スプラウト」→自身の敏捷〉
発動判定:7
〈狩猟チェック:山:目標10〉
ジョルティ:20(包丁捌き:美味しい食料11個獲得)
ジョルティ「うむ、完璧」
〈野営チェック:山:目標10〉
ノーティ:13(サポート成功)
トリシア:10
〈野営チェック(ルー):山:目標10〉
クライブ:7(サポート成功)
ルー:Critical
ルー「今日は完璧な出来、な気がします!」
クライブ「俺も不要だったかもな」
ルー「いえいえそんな」
居心地が良さそうなので、今日はルーのテントにお邪魔することにしましょう。
~冬の月 15日~
朝起きると、晴れているようでしたが寒さを感じました。昨日のように暑いよりは、まだ歩きやすいでしょうか?山頂はもう近いようなので、すぐ到着しそうです。
ノーティ「こうも天候がころころ変わると体調を崩しかねませんね」
ルー「でも、良い天気になりましたね!」
〈コンディションチェック〉
クライブ:16(絶好調)
ティエ:10(絶好調)
ノーティ:15(絶好調)
トリシア:12(絶好調)
ジョルティ:7
ルー:10(絶好調)
ルー「心なしか体調も良いです!」
ノーティ「いつもより元気そうでなによりです」
クライブ「んじゃ山頂に登ろう」
数十分程で山頂へと到着しました。山頂に到着すると、そこは予想とは随分と違う光景が広がっています。透明度の高い大きな湖が、青い空を映し出していました。
ルー「ここが地図の場所なんですか?」
ティエ「ううん、場所はここで合ってるはずですが……」
トリシア「ソーナノカー」
ノーティ「幻の生物でもいるんですかね?
湖の中に何かあるとすれば探索は骨が折れそうですが……」
クライブ「……湖の中ねぇ。この気温でか? 死ぬぞ」
体感ではありますが、気温はマイナス7度程のようでした。確かに湖に入れば死にますね。
ノーティ「具体的に何がどうあるのかはまったく分からないままですね」
湖以外に特に見当たるものはありません、ここにどんな宝があるんでしょうか……。
ティエ「地図をもう一度よく見てみましょう」
〈地図への知見〉
クライブ:10
ティエ:9
ノーティ:15
トリシア:13
ジョルティ16
ノーティ「む、この地図の右上、余白のところに星の模様がありますね」
トリシア「こっちにもある」
ジョルティ「そうだな……どういうことだ?」
ティエ「夜にならんとあかんってこと?」
ノーティ「なるほど、夜ですか」
クライブ「星を投げ入れるのかもしれん」
ジョルティ「シューティングスターでも撃っとく?」
ティエ「釣りしよっと」
ルー「えっ、何故今!?」
ティエが突然、湖に釣糸を垂らし始めました。程なくして、かなり大きな魚が釣り上がります。その大きさは、カナセの釣り大会で釣り上げたものよりも大きいものでした。
ジョルティ「なにこれ凄い」
ティエ「でかいけど……美味しいのかな?」
ノーティ「よし、物は試しです。やってみましょう」
〈ノーティ:呪文魔法「シューティング・スター」→湖〉
発動判定:6
ダメージ:4
ジョルティ「ほんとにやるとは……」
ノーティ「えっ?」
ノーティがシューティング・スターを湖に向けて打ち込みました。すると、湖の底の方で何かが魔力に反応するように光りました。
虹色の光が一瞬、湖面を輝かせましたが、すぐに元通りの景色に戻りました。
ノーティ「!」
ティエ「魔力に反応してるのかな?」
〈ティエ:呪文魔法「ピュア・クリスタルライト」→小石〉
発動判定:7
今度はティエが、近くの小石にピュア・クリスタルライトの魔法を掛け、それを湖に投げ入れました。光る小石はゆっくりと沈んでいき、しばらくするとまた一瞬だけ虹色の光が湖面を照らしました。
ノーティ「魔法的な何かが湖の底にある?
どうやって回収しましょうか?」
ティエ「釣る?」
クライブ「まぁ、単純に星が書いてあるんだし夜まで待ってみればいいんじゃないか」
ノーティ「お手上げってところですかね……夜まで待ちましょうか」
ジョルティ「休憩休憩。ティエ、さっきの魚をくれ。昼飯にしよう」
ティエ「どぞー」
皆、思い思いの行動を取りながら、夜を待つことになりました。その日の夜は新月で、山の上ということもありいつもよりも鮮明な星空が頭上に広がっています。
そして、その星空が湖映し出されていました。
ノーティ「これは何とも美しい…」
ルー「……綺麗ですね」
ティエ「おー」
ティエ(美しいだろう?コレが宝だよとかいうオチなら私はこの地図を燃やす)
湖面には、実際の夜空よりも1つ、星が多く映っていました。昼に魔法に反応して発生していた虹色の光が、1つの星のように湖面に映し出されています。それがまるで、明星を1つ増やしているように見えました。
ティエ「お、勝手に光ってる」
ノーティ「何の光でしょう……?」
皆が湖面の明星に目を凝らします。すると、それが湖底にある「大きな水晶」から発せられていることに気が付きました。
クライブ「随分でかい水晶だな…」
ノーティ「これはまさか……シンフォニック・クリスタル?」
ルー「なんですか、それ?」
ノーティ「洞窟などの奥で稀に見つかる魔石の一種です。直径が数十メートルに達するものもあって、耐久力などは普通の水晶と変わらないのですが……魔力に反応して強く輝き、その光と共に美しい音楽を奏でると言われています」
ルー「そんな大きなものなんですね……でも、音楽は聞こえませんね」
ティエ「ちょっと魔力を与えてみましょうか」
〈ティエ:秋魔法「リン・リラックス・オーケストラ」〉
発動判定:14
MP回復量:1
リン・リラックス・オーケストラは、秋の竜の力を借りて、他者に魔力を与える魔法です。ティエはこれを湖底のシンフォニック・クリスタルに対して使いました。
その魔法の響きに合わせるように、湖底の水晶の虹色の輝きが強くなりました。強い輝きに併せて、微かに音も聞こえてきます。微かに聞こえているだけでも、美しい旋律であることが分かりました。
ティエ「効果はありそうですね。ではもう1回」
〈ティエ:秋魔法「リン・リラックス・オーケストラ」〉
発動判定:4
MP回復量:9
ティエの魔法によって与えられた魔力で、湖底の水晶の輝きを強めます。同時に奏でられる音楽も大きくなり、はっきりと聞こえるようになりました。形容し難い美しい旋律が全身を包みます。その音は、まるで世界中の自然の音を全て集めたような、そんな響きを持っていました。
ルー「きれいな音……」
クライブ「ほう、随分と良い音だな」
歩く喋るノート「Foo!!」
ジョルティ「折角感傷に浸ってるから静かにしろや!」
ルー「ノートさんも元気になるぐらいですもんね」
この旋律は、私と旅人達に何か加護をもたらしてくれたように思います。これからの旅が、より良い物になることでしょう。
(大地の音楽により、聴いたもののコンディションが恒久的に+1)
第二十五話「水底の星の唄」 完
今回の旅物語はここまでです。なんとも美しい景色でした。こんな景色、もうなかなか見ることができないでしょう。私にとっても、最高の思い出になりました。
……彼らにとってもそうであれば良いですね。ところで、この宝の地図は誰が書き残してくれたのでしょうか? もし旅人だとすると、粋な旅人もいるものですね。
それでは、次のお話をお待ち下さい。……次は、彼らがついに「始まりの地」へと辿り着きます。私達の旅も、道半ばを過ぎましたね。
【MVP:ノーティ・ジョルティ】
【ルー・フィオーネの日記】
(冬の月 10日の続き)
戻ってくると、今度は旅支度に出かけることになりました。何でも行き先である東は少し進むと山になっていて、雪が深いそうです。
すでに登山靴を持っていましたが、万が一に備えて雪靴も買っておくことにしました。最近、何故かお財布の中身が減っていない気がします…なんででしょう?
ついに明日は出発するそうです。明日も良い日になりますように!
〈冬の月 11日〉
曇り☁
寝ている間にベッドから落ちてしまったみたいで…朝起きると足に違和感がありました。
怪我というほどではないと思ったのですが…ノーティさんが応急処置をしてくれました。ヒーラーの手際を間近で見て、少し興味が湧きました。
その後は湿地を歩いていきます。今日はそれほど疲れることもなく、しっかりついていくことができました。
何より嬉しかったのは、しっかりテントを建てることができたことです。クライブさんが手伝ってくれたおかげもあり、少しずつテントの張り方が分かってきたかな?と思いました。
明日も良い日になりますように。
〈冬の月 12日〉
大雨☂☂
目を覚ますと外は大雨でした。ただでさえ歩きにくい湿地の地面がさらに歩きにくそうになっていて、朝から少し憂鬱でした。
今日はそこまで体調は悪くありませんでした。
出発前、いつもパワーさんとノーティさんが薬草を取りに行っているのですが…パワーさんが取れたアカツキ紅花をその場で食べていました。中毒性があるハーブだったはずなのですが…大丈夫なんでしょうか?
その後はというと…やはりぬかるみにぬかるみ尽くした地面が歩きにくく、途中で転んでしまいました。…運の悪いことにころんだ先に石があったので、腕を怪我してしまいました…。
すぐにノーティさんが薬草を使って治してくれましたが…気をつけないと。
夜にはパワーさんが全員分の食料を狩って持ってきました。しかも、どれも完璧に血抜きがされていて…ハンターも凄いなあ、と思いました。
テント張りは今日も成功しました!今日は特にクライブさんの力を借りてしまったので、いつかトリシアさんのようにしっかりと建てられるようになりたいです。
明日も良い日になりますように。
〈冬の月 13日〉
吹雪❆ミ
今日の朝は昨日にも増して憂鬱でした。なにせ雨は雪に変わり、しかも強い風が吹いていたのですから…。これから山登りと思うと、無事に登れるか不安なほどでした。
そう思っていると、朝早くにジョルティさんが「おまじない」といって何か魔法を掛けてくれました。なんでも、少しだけ体調が良くなる魔法らしいです。効果のほどはあまり分かりませんでしたが…。
案の定雪山登りは足腰に辛く、転びこそしなかったもののかなり息が上がってしまいました。雪靴を履いていなかったパワーさんは足が凍傷になってしまっているようでした。…ちゃんと靴を買っておいて良かった。
今日もクライブさんに手伝ってもらいながら、しっかりテントを張ることができました。今日はクライブさんが「出来るだけ自分でやってみろ」ということだったのでほとんど自分でやりましたが、しっかり張れたので良かったです!
明日は良い天気でありますように…。
〈冬の月 14日〉
晴れ☀(暑い!)
目を覚ますと、まるで夏のような暑い日差しが降り注いでいました。良い天気であるようにと書きましたけど…ここまでは求めていません…。
今日もジョルティさんがおまじないとして魔法をかけてくれました。…やっぱり効果ははっきりとは分かりませんでしたが、魔法ですから、きっとなかったらもっと体調が悪かったんでしょう。
今日は天気が良いということもあり、歩きやすかったです。逆にノーティさんは暑いのが苦手なようで、かなりバテていました。
そんな昼過ぎ頃、突然空から流れ星が降ってきました。その星はこれから進もうとしている道に墜落したようで・・・大きな衝撃によって雪崩が起きました。
ノーティさんとティエさんが魔法で皆を飛べるようにしてくれたので、間一髪で助かりました。夜の霧といい、雪崩といい私一人では助からなかったと思います…。
それから、その流れ星が落ちているのを見つけました。何でも隕鉄という珍しい金属らしいです。少し冷やしてから回収し、どこかで鋳造する、と言っていました。
頂上は近そうでしたが、皆疲れているということで今日は休むことにしました。(今日のテントは完璧でした!)
明日はほどほどの天気でありますように。
〈冬の月 15日〉
晴れ☀(ほどほど)
出発してすぐ、頂上に到着しました。頂上は想像していたのとは全く違って、大きな湖が広がっていました。
かなり気温が低くなる場所なのに、凍っていないのが不思議でした。なんでも、この場所が皆さんの持っている「宝の地図」の場所らしいです。
地図に星のマークが書いてあったということで、皆さんは湖に向けてシューティング・スターなどのいろいろな魔法を使っていました。何かが底にあるようで、魔法を使う度に光っているのが見えましたが…特に大きな変化がないということで、夜まで待つことにしたようです。
夜になると、澄み渡る星空が湖面に映り、幻想的な景色を作り上げていました。リーテも星の綺麗な街でしたが…ここまで綺麗な星空はこれまで見たことがありませんでした。
星空と星空の間にいるような…どこか別の世界のようにすら思えました。私が2つの星空に目を取られている横で、皆さんは何か魔法を使っていました。驚くことに、その魔法に反応するように、湖の底で大きな水晶が虹色に光っているのが見えました。
そして、その水晶から、これもこれまでに聞いたことがないような美しい音色が聞こえてきました。河のせせらぎのような、そよ風が髪を撫でるような、恵みの雨が降るような…言い表せない美しい旋律でした。
明日がこのまま来なくてもよいのに…。
レベルアップ!
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こちらは、2016/11/13に行ったオンラインセッションのリプレイです。第七話のアージェントからの隕鉄フラグと、第十三話のクローナ・ディアからの宝の地図フラグを両方一挙に(雑に)解決する回となりました。
ともかく、水面に映る星空が描きたかったというだけのシナリオでしたが、それもまたりゅうたまっぽさが出ていてよかったのではないでしょうか?思っていたよりもセッションが長引いてしまい、終盤はパワーさんのPLが寝落ちしてしまうというトラブルもありましたが……(といっても3時間ほどなのでそんなに長いわけではない、はず)
それでは、次回もお待ち頂けると幸いです。書いてないリプレイ大量に溜まってる……。
【参考サイト】
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