2016/08/23

りゅうたまリプレイ 第十一話「逆巻く風、舞い上がる熱砂」 【キャンペーン】

火の竜と出会い、彼らは少しだけ我々の世界に近付きました。
それでも、まだ彼らはその声を聞いただけに過ぎません。これからの旅にも、そこまで大きな影響を与えることはないのかもしれません。
……火竜の歌の言う、「人と竜」の近い世界も、魅力的ではありますが……。ともあれ、彼らの旅の続きを語りましょう。


第十一話「逆巻く風、舞い上がる熱砂」



ティエ「……バジリスク料理、マズいとも言えないのがなんとも言えない味でしたね」
ノーティ「ええ……まあ、温泉で十分英気も養いました。そろそろ次の街を目指しましょう」
ティエ「ですね。では、情報収集の方は任せます。私は特産品を買い込んできます。街を移動する時はこれをするのが商人の嗜み」

こうしてノーティは男湯へ、ティエは花屋へと向かいました。まずは、ノーティの方を見ていきましょう。……長老に話を聞きに行くのに、何の躊躇もなく温泉に向かうようになっているのがどうかしている気もしますが。

実際、男湯には長老が浸かっていました。ふやけてませんか?

長老「おや青年、良く来るのう。さては君も熱い風呂が好きじゃな」
ノーティ「いえ、むしろ弱い方ではあるのですが……まあ、聞きたいことがありまして」
長老「なるほどのう。まあワシに分かることならお答えしますぞ」
ノーティ「では……この村の近くに闘技場があるという話をご存知ですか」
長老闘技場、ああ、闘技場がある街なら近くにあるのう
ノーティ「規模や道のり、特徴についてご存知であればお尋ねしたいのですが
長老ふーむ。あの街はクローナ・ディアと言ってな。かなり大きな規模の街じゃよ。闘技場も有名じゃが、大河のそばにあってな、流通拠点にもなっておる
長老道のりは、ここからだと砂漠超えじゃな

砂漠と聞いて、ノーティが明らかに嫌な顔をしました。……まあ、彼らの中では特に歩くのが苦手なノーティですから、明らかに疲れそうな砂漠は嫌なのでしょう。

長老まあ,向かうなら十分な水を持っていくことをお勧めするぞ

〈伝承知識〉
ノーティ:15

また、ノーティは「クローナ・ディア」という街について聞き覚えがありました。どこで聞いたのかは分からないものの、その都市がかなり大規模な都市であるということを知っていたようです。

そのことを思い出して、ノーティは嫌な顔から少々明るい顔に変わりました。どうやら、図書館があるだろうと考えているようです。

ノーティ「なるほど……これは大きな旅の転機になるかもしれませんね
ノーティ「ここから何日間かかりますかね?砂漠超えは厳しそうですが
長老ふうむ、そうじゃのう。距離自体はそんなにないはずなのじゃが、大抵想定より時間がかかるのじゃ。上手く行けば3日程度ですむが……もうちょっと見ておいた方がいいじゃろうな
ノーティ「なるほど、砂漠は確かに大変でしょうね……何かと出会うリスクは低めでしょうが

砂漠には砂漠で恐ろしい生物がいたりもするのですが……まあ、これは希望的観測というところでしょうか。そりゃ、歩き疲れている所で戦闘なんてしたくありませんものね。

こうして、一通りの話を聞いてノーティはのぼせない内に湯から上がりました。

一方その頃、ティエは花屋で色々と勘定をしていました。

ティエ「考えてみると、花を買う前に旅に必要なものを揃えないといけないか……。情報を待とう」

旅路がどのようになるかわからないのでは、どの程度お金が使えるのか分からないということで、一先ずノーティの情報を待つことにしたようですね。
暫くして、お風呂から上がったノーティがティエの元に合流しました。

ノーティ「そちらのお買い物は終わりましたか?
ティエ「いえ、考えてみると行き先が分からないと買い物の内容も決められないと思いまして。どうでしたか?」
ノーティ「成程。こちらの得た情報はこんな感じですね」

ノーティは先ほど長老から聞いた「クローナ・ディア」への道筋について軽く説明しました。

ティエ「砂漠行きとすると……砂漠が最短で3日、迷うとして6日、さらに不思議な力があれば10日として--」
ティエ「というか、そもそもそちら行きで良いのだろうか。東に行くという手もありそうですが……」

ノーティ「私は大都市に行きたいので、クローナ・ディアに向かう方が良いですね」
ジョルティ「大都市なら美味いものがありそうだ!」
トリシア「大きい街経由したほうがいろいろ行きやすい気もする」
クライブ「どちらでも構わん」
パワー「砂漠は寝やすそうだな!」

おや、いつのまにかパワーまで合流していたようですね。……起きがけにめちゃくちゃなことを言っている気もしますが。

ティエ「じゃあ砂漠行きで良さそうですね。……となると、家畜の餌に我々の餌に、水も大量に必要ですし……さらに花も買うとなると……荷運び動物が今の数では足りませんかね」
クライブ「流石にタルや木箱は持てんぞ」
ティエ「まあ、クライブさんはいざというときの予備荷運び動物としましょう」
ジョルティ「リンちゃんに送る花が欲しいんだけど」
ティエ「まとめ買いするので1本抜いていいですよ」
トリシア「保存食いくつ作るかねー。ついでに、動物のエサも作れるぞ」
ティエ「とりあえず、荷運び動物増やしてから考えましょう。確か動物が買える店もあったはずです」

ティエはささっと荷運び動物を扱っている店へと向かいました。店主はどうにも暇そうにしています。

ティエ「すみません、荷運び動物7匹下さい」
店主「7匹!?1年分くらいの売上だな!」

〈春夏冬〉
ティエ:17(6割引き)

そんな久しぶりの売上を6割削っていくのが敏腕マーチャントの仕事です。恐るべし。

ティエ「ついでに、樽8つと木箱13お願いします」
店主「こっちも1年分の売上だな!」

〈春夏冬〉
ティエ:11(4割引き)
ティエ:12(4割引き)

樽と木箱も息をするように値引かせ、マーチャントの本領発揮という所ですね。

ティエ「とりあえず準備はこんなものかな。では、トリシアさん先に餌と保存食作りをお願いします」
トリシア「いくつほど?」
ティエ「間を取って8日ほど掛かるとして……餌を100個、保存食は在庫があることを考えると、24個ほどですかね」
トリシア「あいよー」

〈物作り〉
トリシア:11(動物の餌100個完成)
トリシア:14(保存食24個完成)

トリシアは数に合わせて材料を見繕い、多少時間を掛けたものの簡単に餌と食料を作ってしまいました。旅の準備において、この2人は非常に頼りになりますね。
そのころ、買った樽や木箱、出来上がった食料などはせっせとクライブが荷運び動物に積み込んでいました。荷物係は重労働ですね……。

ティエ「よし、これで後は空き全てを花で埋めてしまっても構いませんね?では、まずは綺麗な花を買いましょう」

この村の花には「綺麗な花」と「可愛い花」、「普通の花」があります。ティエは綺麗な花と可愛い花をそれぞれ購入していく計画のようです。花屋の前に移動し、花の数を数えると--

ティエ「こちらの綺麗な花を下さい。31輪ほど」
花屋「見る目があるねぇ……31輪!?」

〈春夏冬〉
ティエ:7(1割引)

これまでにないほどの大量購入は、あまり大きな割引にはならなかったようですが……この時、ティエは「交渉」のさらなる能力に目覚めたようです。

〈六分儀スキル習得:ティエ:口八丁〉
習得条件:14個以上の同時購入に春夏冬を使用する
効果:8個以上の同時購入の際に判定+2

ティエ(商人の真髄に一歩近付いた気がする……!いける……!)

ティエじゃあこのカワイイほうもくださいな35輪」
花屋「在庫なくなっちゃうよ!?」

〈春夏冬:口八丁〉
ティエ:7(1割引き)

ティエ(あれ……おかしいな、行けると思ったんだけどな)

ティエ綺麗な方まだあるー?
商人「お、おう、まだなんとかあるぞ」
ティエ「クライブさん、まだお金ありますよね?ちょっと預けてもらえませんか?」
クライブ「まあ、まだあるにはあるが……」
ティエ「じゃあこれも併せて、もう12輪ほどお願いします」

〈春夏冬:口八丁〉
ティエ:12(4割引き)

ティエ(今度はそこそこ上手くいったかな?よしよし)

十分上手くやっていると思うのですが、ティエはなかなか向上心があるというか……将来、顧客に刺されない商人になって欲しいものです。
さて、そんなこんなで旅支度を終え、彼らは宿へと戻りました。出発は明日とするようですね。しかし、6人に12匹の動物という、ちょっとしたキャラバンの様相を呈しています。
そして翌日--

〈コンディションチェック:1日目〉
パワー:11(絶好調)
クライブ:10(絶好調)
ティエ:8
ノーティ:7
トリシア:6
ジョルティ:8

本日の体調はそこそこ、と言った所でしょうか。とりあえず彼らは温泉に入り納めをするようですが……。

ジョルティ「お金なくて入れない」
パワー「金か!?出してやるぞ!!」
ジョルティ「おじちゃん……!」

パワーが初期からほとんど使っていないお金で、ジョルティをお風呂に入れてあげたようですね。考えてみると、パワーはサンドラについて初めて温泉に入ったのでは……?

パワー「いいお湯だ!」
長老「見慣れないアフロがおるのう」

そして、お風呂からあがるとジョルティは突然パワーのアフロに触れました。何をするのでしょうか……?

ジョルティ「これはお礼だ!」

〈魔法発動:エミナ・ノンノ:ジョルティ〉
発動判定:5

ジョルティが魔法を唱えると、パワーの頭からポンと大輪の赤い花が咲きました。……何をしているのでしょうか?

ジョルティなんか凄いの咲いた…
ノーティ「植えるのに適切そうな土壌だあ……

ノーティ「出かける前に山の方で薬草採ってきますね。パワーさんも行きましょう」
パワー「任せろ!」

〈薬草取り::目標10
パワー:7
ノーティ:14(白夜ハルシャ菊入手)

パワー「これ食えるか!?」
ノーティ「食えません。こっちです」
パワー「食えたぞ!?」

ティエ「さて、では行きましょうか……砂漠、大丈夫ですかねえ……」

【六分儀:彷徨ルール】
砂漠・密林などの迷いやすい地形で適用
移動チェックの前に代表者が2d6でダイスロールをし、これが達成値となる
方向チェックに失敗した場合には達成値が半分になる(切り上げ)
合計達成値が目標に達した時に到達となり、移動が完了する
また、ダイスの結果によってイベントが発生する

〈彷徨ダイス-1日目〉
ティエ:7


【蜃気楼:移動・方向チェックの判定-1
砂漠を歩き出した彼らには、遠くにオアシスがあるのが見えました。今後の水事情を考えてそちらの方向へと歩いて行きますが、一向に到着する気配がありません。

パワー「全然着かないぞ!」
ティエ「まあ、水はまだ豊富にありますし……」

移動チェック-晴れの砂漠:目標12
パワー:20
クライブ:9(失敗)
ティエ:5(失敗)
ノーティ:5(失敗)
トリシア:16
ジョルティ:18

〈魔法発動:ノーティ:アロー・コンパス〉
発動判定:7

方向チェック-晴れの砂漠12
ティエ: 8(サポート成功)
ノーティ:19

蜃気楼に惑わされたものの、ティエとノーティが上手く軌道修正をして、何とか大幅に道を外れることは避けることができたようです。

達成値:7/25

ジョルティ「狩り行く?」
クライブ「……今日は様子を見る」
ジョルティ「じゃあ行ってくる」

〈狩猟:砂漠:目標12
ジョルティ:7(失敗)

ジョルティ「砂漠だぞ!何もいねえよ!」

トリシア「そう言えば、ティエは砂漠得意そうだよね」
ティエ「まあ、何故だか動きやすいですね」
トリシア「じゃあ、野営お願い。サポートする」
ティエ「分かりました。先に魔法で準備をしておきます」

〈魔法発動:ティエ:アラートベル・アラーム〉
発動判定:14

〈野営チェック:晴れの砂漠:12
トリシア:13(サポート成功)
ティエ:14

ジョルティ「戦果なし!」
ティエ「では、保存食を美味しくしますかー」

〈魔法発動:ティエ:テイストグッド・テイスト〉
発動判定:13
効果量:7

ティエも随分マジックユーザーとして板についてきたような気がします。ノーティとは違った路線でパーティを魔法でサポートできていますね。美味しい食事には困らないのではないでしょうか。

ジョルティ「ティエありがとう、お礼に頭に花咲かせようか?」
ティエ「いらないです」

おいしい食事を摂り、彼らはそのまま眠ることにしました。砂漠の夜は寒いぐらいでしたが、しっかりとした野営準備がされていたため、特に問題はなかったようです。

〈コンディションチェック:2日目〉
パワー:Critical(絶好調)
クライブ:11(絶好調)
ティエ:10(絶好調)
ノーティ:9
トリシア:11(絶好調)
ジョルティ:10(絶好調)

皆、慣れない場所で寝泊まりしたとは思えないような体調の良さのようでした。

ノーティ「温泉が恋しい……」
クライブ「暑いったらありゃしないな」
パワー「うおおおお!薬草を取るぞぉぉぉ!」
ノーティ「待ってください、私も行きます」

〈薬草取り:砂漠:目標12
パワー:Fumble
ノーティ:15(黒ガラン瓜入手)

パワーは勢い良く砂漠の中を駆けまわり、驚くべき速度で転びました。思い切り砂岩に突っ込みましたが、体調が良かったために怪我はしなかったようですね。……言っていることは私もよく分かりません。

彷徨ダイス:2日目
トリシア:7

【蜃気楼:移動・方向チェックの判定-1
砂漠を歩き出した彼らには、またも遠くにオアシスがあるのが見えました。減ってきた水事情を考えてそちらの方向へと歩いて行きますが、やはり一向に到着する気配がありません。

ノーティ「……これは音に聞く蜃気楼というものでは……?」
ジョルティ「見えているのに無いだなんてことあるのか!?」
ノーティ「空気の温度差で距離感が狂って見えるとか……違う場所にはあるみたいなんですが……」
パワー「わからん!」

移動チェック:晴れの砂漠12
パワー:9(失敗)
クライブ:13
ティエ:3(失敗)
ノーティ:6(失敗)
トリシア:11(失敗)
ジョルティ:8(失敗)

クライブを除き、皆慣れない砂漠歩きで散々な様子でした。2日連続で有るはずのオアシスに振り回されているのも大きいのかもしれません。

〈魔法発動:ノーティ:アロー・コンパス〉
発動判定:7

〈方向チェック-晴れの砂漠12
ティエ:8(サポート成功)
ノーティ:13

今日も、なんとか軌道を修正し、移動のロスを減らすことができたようですね。危ういながらも、しっかりとクローナ・ディアへ向けて進んでいます。

達成値:14/25

クライブ「今日は狩猟に出る」
ジョルティ「何かいればいいけどなあ」

〈狩猟:砂漠:目標12
クライブ:8(失敗)
ジョルティ:12(1つ入手)

ジョルティ「サボテンがあった。ステーキにするか」

〈魔法発動:ティエ:アラートベル・アラーム〉
発動判定:18

〈野営チェック:晴れの砂漠:目標12
トリシア:12(サポート成功)
ティエ:18

ジョルティ「今日はサボテンが取れたぞ」
ティエ「食べられるんですか?」
ジョルティ「食べられる。クライブさんが食べる」
クライブ「俺が食うのか…」

ティエ「では、今日は保存食は5人ですね。美味しくします」

〈魔法発動:ティエ:テイストグッド・テイスト〉
発動判定:13
効果量:12

今日も、全員分の保存食が美味しくなりました。クライブはジョルティが取ってきたサボテンのステーキを食べていましたが……まあ、表情を見るにそんなに美味しくはないようですね。

今日も、少しだけ寒い夜が過ぎていきます。

〈コンディションチェック:3日目〉
パワー:5
クライブ:8
ティエ:15(絶好調)
ノーティ:8
トリシア:4
ジョルティ:8

昨日とは打って変わって、今日はあまり体調が良い人はいないようですね。ティエは随分砂漠に強いようですが。

【彷徨ダイス:3日目】
クライブ:9

【熱射:病気(10)に掛かる。水を消費することで治療可能】
歩き始めると、急激に日差しが強くなってきました。ここは砂漠、日差しを避ける場所もありません。直射日光を受けて、トリシア、ノーティとジョルティは熱中症に掛かってしまったようです。

トリシア「ぐえー」
ジョルティ「うぉー」
ノーティ「水、使いますね……皆さんも早めに対策して下さい」
ティエ「まだ余裕があるので大丈夫ですよ」

パワー「なんともないぞー!」
クライブ(頑丈にできてて良かった)

〈移動チェック-暑い砂漠-目標13
パワー:17
クライブ:11(失敗)
ティエ:9(失敗)
ノーティ:5(失敗)
トリシア:18
ジョルティ:10(失敗)

ジョルティ暑いんだよぉ!!

今日は随分と太陽が張り切っているようで、昨日までに比べて明らかに暑いですね……。砂漠らしいといえばらしいですが、干上がってしまう前に街に到着できれば良いのですが。

〈魔法発動:ノーティ:アロー・コンパス〉
発動判定:12

方向チェック-暑い砂漠-目標13
ティエ:10(サポート成功)
ノーティ:27

ノーティは水を浴びてかえって調子が良くなったのでしょうか。適確に道筋を見極めていました。蜃気楼に惑わされることもなかったため、効率よく歩くことができたようです。

達成値:23/25

クライブ「今日も行くとするか」
ジョルティ「美味しいもんはなさそうなんだよなあ……」

〈狩猟:砂漠:目標12
クライブ:10(失敗)
ジョルティ:12(食料1入手)

ジョルティ「今日もサボテンだけかー」
クライブ「案外気に入ったから俺が食おう」

〈魔法発動:ティエ:アラートベル・アラーム〉
発動判定:19

〈野営チェック:暑い砂漠:目標13
トリシア:6(サポート成功)
ティエ:19

ティエ「どうもやっぱり砂漠では調子が良いですね」
ジョルティ「今日もサボテン1つ取ってきたぞー」
クライブ「今日も俺が食べる」
ティエ「では、今日も5つですね」

〈魔法発動:ティエ:テイストグッド・テイスト〉
発動判定:9
効果量:9

ティエ「こっちも良い感じ」
ジョルティ「美味い飯が食えて助かる」

こうして、彼らは今日も眠りに就きました。……その夜は、チカチカと星が瞬いているのが見えました。

ノーティ(星の瞬きは強風の兆しと言いますが……無事着ければ良いですね)

〈コンディションチェック:4日目〉
パワー:16(絶好調)
クライブ:Critical(絶好調)
ティエ:13(絶好調)
ノーティ:6
トリシア:8
ジョルティ:9

パワー「行くぞ!」
ノーティ「待ってくださいって」

〈薬草取り:砂漠:目標12
パワー:7(失敗)
ノーティ:7(失敗)


ノーティ「ありませんでしたね」
パワー「砂じゃダメか?」
ノーティ「ダメです」

彷徨ダイス:4日目
ノーティ:4
達成値:27/25

【砂嵐:天候が砂嵐(+3)になる】
彼らが歩き始めてすぐ、急に風が強くなってきました。風は逆巻くように吹き上がり、周囲の熱砂を舞い上げます。足元の砂が動くように体力を奪い、舞い上がった砂が視力を奪いました。

ティエ「ゴーグルと風除けマントの出番!」
パワー「なんにもないぞ!」

〈移動チェック-砂嵐の砂漠-目標15
パワー:7(失敗)
クライブ:11(失敗)
ティエ:10(失敗)
ノーティ:6(失敗)
トリシア:20
ジョルティ:9(失敗)

〈六分儀:荷運び係スキルによる振り直し〉
クライブ:15

ティエ「ゴーグルも風除けマントもあるのに!」
ジョルティ「風すっごい!!」

砂漠のみならず、悪天候も加わると流石にほとんどの者が足を取られ、疲労困憊という状態でした。トリシアは上手く風に乗って歩いているようで、あまり疲れている様子はありませんでしたが……。

〈魔法発動:ノーティ:アロー・コンパス〉
発動判定:17

〈方向チェック-砂嵐の砂漠-目標15
ティエ:7(サポート成功)
ノーティ:21

時間もわからなくなるような砂嵐の中を歩き続けること半日余り、急に風が弱くなってきました。風の弱まりと共に、舞い上がっていた砂も落ち着き、視界が晴れていきます。

そうして晴れた彼らの視界に、突如として大きな城壁が表れました。まだ距離が有るにも関わらず、見上げんばかりの城壁は、アージェントの物よりもさらに大規模なものであることが容易に分かりました。
さらに、壁の向こうからは、街の喧騒が聞こえてきます。

ティエ「でかい…!」
ノーティ「これは凄い……人類の叡智を感じる」
ジョルティ「美味いもんがありそうだ!!」

大きな城壁には、それに見合った大きな城門がありました。その城門は軽装の門番によって守られています。

ティエちわー入りたいんですがー」
門番おや、こちらの方から人が来るのは久しぶりですね
ティエ観光でー
門番「随分大所帯ですねぇ。ええ、どうぞ、お通り下さい。ようこそ、クローナ・ディアへ」
ティエ「あざす。なんか禁止事項とかありますかー?」
門番「禁止事項、ですか?特にそいうったものは。街や人に危害を加えないのであれば、構いませんよ」
ティエ「じゃあ普通に楽しみますー」
ノーティ「では、入らせて頂きます。お世話になります」
門番ええ、この辺じゃ一番の大都市です。色々とお楽しみ下さい
ノーティ図書館があるに違いない!

城門をくぐり街に入ると、その中はやはり極めて大規模なものでした。もちろん全貌を見渡すことはできませんが、あの大きかったアージェントよりもさらに大きく、至る所に人の賑わいがあります。

街の建物はいずれも砂岩を中心に作られているようで、全体として薄茶色の印象がある街でした。砂漠とは逆側が大河と接しているためか、それほど乾燥しているわけでもありません。

ティエ「とりあえず……枯れてしまう前に、サンドラの花を売りに行きますか」

ティエはまっすぐ近くにあった商店へと近付き、商人に声を掛けました。

ティエ「すみません、サンドラの花を持ってきたんですが、買い取ってもらえますか?」
商人「おお、あちらのルートは流通がしにくいので、貴重なんですよ」
ティエ「なにより。ではまずこちらの綺麗な花を43輪ほど」
商人「数も随分ありますなあ!」

〈春夏冬:口八丁〉
ティエ:17

〈六分儀:リーダースキルによる判定+1
ティエ:18(8割増し)

商人「ええ、ではこれぐらいでいかがでしょうか?」
ティエ「うーん、もう一声欲しい所ですねぇ」
商人「むむむ、ではこれぐらいで」
ティエ「十分です!」

こうして、ティエは43輪の綺麗な花を8割増しで売りました。やはり素晴らしい手腕です。確か美しい花はサンドラで合計7020Gで購入したはずですから……差額8460Gほど利益が出ていますね。

商人おお、これは素晴らしい。砂漠を超えてきたとは思えない生命力を湛えた瑞々しい花……!
商人これは何か素晴らしい栄養のあるものに違いない……!

まあ、当の商人が納得しているようなので良いのですが。

ティエ(温泉水かなぁ)
クライブ(相変わらず詐欺みたいな手管だな)

ティエ「続いて、こちらに可愛い花が34輪ほど。こちらもお願いできますか?」
商人「どれどれ」

〈春夏冬:口八丁〉
ティエ:9(2割増し)

商人こちらもまた可愛らしいお花ですね。うーん、もちろん良い品では有るのですが、先ほどの花と比べると少々見劣りしてしまいますなあ
ティエ「ええ、まあ十分です」

ティエ「ところで、こちらでは動物も取り扱っていますか?」
商人「よござんす。承りますよ」
ティエ「見ての通り動物が増えすぎてしまいまして。大型の動物に変えたいので下取りをして欲しいのですが」
商人「ええ、もちろん承ります」
ティエ「では、こちらの10頭を……あ、荷物一旦置かせてもらいますね」

〈春夏冬:口八丁〉
ティエ:11(4割増し)

商人これほどで如何でしょ」
ティエ「問題ありません」
ティエ「それで、大型の荷運び動物を4頭お願いできますか?」
商人「ええ、分かりました。こちらでどうでしょうか」

〈春夏冬〉
ティエ:14(6割引き)

ティエ「色々とありがとうございます。あ、そうだ、もう1つ見て欲しいものがあるんですが……見積もりだけでも構いませんか?」
商人「ええ、構いませんが、どのようなものでしょうか?」
ティエ「こちらの宝石なんですが……」

そう言ってティエが取り出したのは、薬草と花束集めのお礼としてディクソン氏から受け取った紫色の宝石でした。

商人「ああ、宝石ですか。ちょいと待って下さい、私より宝石商に見てもらった方が良いでしょう。知り合いの宝石商をお呼び致しますので」
ティエ「助かります。お願いします」

そう言って商人は、他の者に店番を任せて店を出て行きました。それから十数分ほどで、商人は別の男を連れて戻ってきました

商人「こちらが知り合いの宝石商の方です」
宝石商「どうもどうも、宝石のご査定をご希望だとか」
ティエ「そうなんですよ、これなんですがね?」
宝石商「ほうほう、ちょいと見せてもらいますね」

宝石商はティエの差し出した紫の宝石を受け取り、虫眼鏡を使いながらじっくりと見始めました。それから数分して、少しばかり興奮した様子で語り始めます。

宝石商「これは、ふむ、非常に珍しいものですね……水晶の反射率が金属含有によって変わって紫色に--」

宝石商はそれから10分以上に渡ってその宝石の詳細について語っていました。……すみません、詳しくは覚えていないので旅物語には乗りません。

ティエ(なっげえ)
宝石商という感じでして。ウチなら1Gぐらいなら喜んで出させて頂きますよ
ティエ:なるほどー 考えておきます ありがとうございますー
宝石商ええ、お売りの際は是非我がレンディル商会へ
ティエうぃー


こうして、彼らはクローナ・ディアへと到着しました。初めての大都市ということもあり、どこか浮き足立っている様子です。普段なら真っ先に宿をとって休む所ですが、今回はそうせず、皆思い思いに大都市で遊びに行くことにしたようですね。

次回は、そんな彼らの「大都市での遊び」についてお話します。ふふ、久しぶりに、ゆっくりとしたお話になるかもしれませんね?
お前も遊んできたんだろう、ですか?ふふ、そこも併せて次回のお楽しみということで。正直……忙しかったですよ。

【MVP:ティエ】

こちらは、2016/08/19に行ったオンラインセッションのリプレイです。
【彷徨ルール】も取り入れ、今回は砂漠で水不足・食糧不足と戦ってもらおうと思ったのですが……まさかのティエが10日の旅路を見て用意を考えるという周到さで、全くそのようにはなりませんでした。
結果的に今回は、これまでにはなかなか表立っては見えなかった「マーチャントの有力さ」というものを垣間見ることが出来たのではないでしょうか。
それでは、次回は「大都市」での休息回となります。都市らしい楽しみ方を、お待ち下さい。


【参考サイト】

2 件のコメント:

  1. 〈春夏冬〉で荷運び動物を購入して目的地で売却……。何とも豪快な。
     レベルの高いマーチャントと元手があればこういった事も出来るんですねえ。

     移動チェックでは苦しみながらも方向チェックではしくじらず砂漠をスムーズに旅する一行。何とも頼もしいものですね。
     砂漠に面した大都市とはいかなる場所か。きっと次回、皆様が見せて下さると思いますので、のんびりお待ちしております。

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    1. コメントありがとうございます!
      これまでもリプレイに載っていない部分ではティエはかなり特産品で儲けを出していたのですが、今回ようやくリプレイの形で紹介出来てよかったです。
      荷運び動物の購入&売却についてはGMの私としてもなかなか驚かされましたが!

      砂漠も想定しているよりずっとスムーズに移動が終わり、セッション全体としてみた時に「買い物パート」が一番長かったという感じになっていました。色々な楽しみ方ができるのが、良いですね!
      次回分まではすでにプレイ済みであるため、早めに描き上げられればと思います!

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