第三十六話 第二部「七つの旅-世界樹/竜の無限の図書館」
~夏の月 4日~
そして翌日。相変わらずの晴天……というか雲の上にあるので曇天ということもないのでしょうか?
ノーティはというと、3日ほど寝たような清々しい顔をしていました。
ノーティ「久しぶりに良質な眠りが提供されましたね」
ティエ「ええ……そういうもんなんですか」
〈コンディションチェック〉
パワー:6
クライブ:17(絶好調)
ティエ:14(絶好調)
ノーティ:17(絶好調)
トリシア:14(絶好調)
ジョルティ:Critical(16:絶好調)
ジョルティ「昨日一杯働いたからぐっすり超元気!!」
パワー「ハルシャギクが取れそうないい朝だぁ」
ノーティ「無いですけどねハルシャギク」
ジョルティ「アリアちゃんおはよう!
やーいい天気だ! 今日も頑張ろう!!」
……元気そうでなによりですね?
トリシア「おはようございます」
ノーティ「昨日はひどい目に遭いましたね。登るの怖い」
クライブ「まあ、とりあえず開けるぞ」
ノーティ「ひえー」
ティエ「中継地点へー!」
金の鍵により、昨日到達した枝の所まで竜の道が繋がりました。皆が乗っても問題がない、強靭な枝でした。
ティエ「さて……どうしよう」
ティエ「ここから飛ぶとまたオーバースピードだっけ」
ノーティ「怖いこと言わないでくださいよ」
ティエ「ここからてっぺんまではどのくらいでしょうか?」
ノーティ「もうちょっと登れそうですね」
ティエ「じゃぁ、ちょっと鍵借りて、ギリまで飛びますか」
ティエ「クライブさん鍵かして下さいな」
クライブ「ほれ」
ティエ「じゃあ鍵を持って……」
ノーティ「先に行って下さい……」
〈ティエ:呪文魔法「ドラゴンフライ」→自身〉
発動判定:8
ティエ「ヒャッハー!」
ノーティは怯えきっているようですが、逆にティエはちょっと慣れてきているようでした。そんな声と共に相変わらず物凄い勢いで飛び出し、世界樹の頂きに向かって飛んでいきます。
ティエ「ハヤーイ!」
ティエ「まっすぐ飛ぶから危ないんだ、グルグル回りながら上昇すれば良いはず!」
ティエは一人で呟きながら、螺旋状に上昇していきます。5分ほど経った所で、ついに世界樹を上から眺められる場所まで到達しました。
ティエ「タカーイ!」
世界樹を上から眺めると、中央部分に空洞のようなものがあることに気が付きました。ティエもそれに気がついたようです。
ティエ「そこに軟着陸できれば良いんだけど……」
ティエ「ま、試してみるかー」
〈制御:敏捷+知力:目標10〉
ティエ:18
もはやティエは慣れた様子で飛行を制御し、その空洞に降り立ちました。
世界樹の枝の中央にあるその空洞には、何か台座のようなものが中心に置かれています。その空間はおよそ半径5メートルほどで、世界樹の全貌の巨大さからすると、小部屋のようなものでした。
ティエ「ココにあの石をのせるんだろうなー」
ティエ「さて、みんなの所にもどろう」
そしてティエは金の鍵を使い、皆が待っている枝へと竜の道を繋ぎました。
トリシア「おけーり」
ティエ「テッペンツイタヨー」
ノーティ「どうでした?」
ティエ「かくかくしかじかで窪んでましたよ」
ノーティ「ということは、そこが目的地ではないかと。では、向かいましょうか」
ティエ「ええ」
そして、今度は皆で同じ竜の道を通り、先程の空洞の小部屋へと向かいました。
ノーティ「なるほど、あからさまに置く場所がありますね」
ノーティ「罠ではないかと思うくらいに」
トリシア「置いてから考えよう」
ノーティ「では、水晶を置いてみましょうか」
ノーティが魔法結晶を、中央の台座の上に置きました。
すると、即座に魔法結晶が強く輝きはじめました。虹色の光がその空間を照らし、現実離れした空間を作り上げていきます。
その光は暫くすると収まり、これまでに投影されてきた文字と同じように何か文字が浮かび上がりました。
【竜の無限の図書館】
【叡智の書の閲覧を希望するものは、魔力の注入を行って下さい】
ノーティ「ええ、どのくらい注げばいいんでしょうね?」
ノーティ「こんなに簡単に見られるものなのでしょうか、希望が通るかはさておいて」
ティエ「まあこの前と同じぐらい注いでみましょう」
ノーティ「では私が……」
ノーティが魔法結晶に手を触れ魔力を注ぐと、またその結晶が虹色に輝き始めます。そして、暫くするとまた文字が浮かび上がりました。
【閲覧者認証中……】
目の前に、巨大な名簿のようなものが現れます。そこには、数え切れないほどの数の名前が書かれていました。
その中には皆の名前もあり……その直後にノーティの名前だけが緑色に輝き浮かび上がりました。
【認証完了】
【閲覧者、ノーティ・ユーデクス及びその一行。閲覧を許可します】
【なお、世界樹の魔力が減少しているため、閲覧できる情報に制限があります】
【閲覧を希望する情報をお伝え下さい】
ノーティ「え、どうしましょう?」
ノーティ「私はここまで来られたこと自体が成果なので……何かありますか?」
ノーティ「私は叡智の書には何が記録されているのかそのものに興味があります」
ティエ「結晶化魔術とか覚えたいなって思うんですけど……」
【検索:結晶化魔法】
記録者:アンドリュー・ギース
竜人:オーリス
創人歴9942年 春の月 22日
魔法の結晶化の研究が進んできた。
小さい魔法であれば、自在に結晶化を行うことができそうだが……結晶化の為に掛かる魔力が大きすぎて割に合わない。
やはり大きな魔法のために使用することになるだろう。
(結晶化魔法の手順が記載)
創人歴9948年 春の月 11日
魔法結晶が一定期間使用しないことによって休眠状態になってしまう問題が明らかになった。
大魔法のために使用することを考えると、致命的な欠陥化だ……。
消費魔力の軽減を目標にするが、研究の目処は立たない。
創人歴9953年 夏の月 23日
魔法の結晶化の研究は、打ち切ることにした。より使いやすい、別の形の魔法研究に取り掛かりたい。
ティエ「おおお……って、手順も書いてあるみたいですけど、こりゃ確かに無理ですね」
ノーティ「よくこれを作りましたね、当時……」
ティエ「じゃあアンドリューギースで検索したら「別の形の魔法研究」が解るのかな? でも、他の人どうぞ」
ノーティ「……えーと、そうですねえ」
ノーティ「叡智の書そのものの始まりについて、調べられますか?」
【情報:叡智の書の制作】
【閲覧が制限されています】
ノーティ「それでは、一番古い記事は?」
【検索:最古の記事】
記録者:レナ・エルドラージ
竜人:ヒーニアス
創人歴5744年 秋の月 3日
今日が旅立ちの日!
親友のラクスと、竜人のヒーニアスさんと3人での旅が始まります。
これまで村から出たことがなかったから、どんな物が見られるか、今から楽しみ!
ノーティ「……?」
ノーティ「本当になんでもあるってことですかね? これは普通の旅日記ですね」
ノーティ「他の方も、何か知りたいことがあればどうぞ」
ジョルティ「じゃあ俺が」
ジョルティ「竜食!」
【検索:竜食】
記録者:ローレン・クロー
竜人:アンリ
創人歴6780年 冬の月 16日
村からの依頼で、近くの山で暴れているという野良竜の討伐を行った。
村としては十分な報酬が支払えないということで、そのかわりに竜の遺体を受け取ったが……。
試しに一部を切り取り料理にしてみたが、土の味しかしなかった……。竜の種類によって違うのだろうか?
ジョルティ「竜の種類が重要なんだな…メモメモ」
記録者:ガスト・エヴィー
竜人:ロードレン
創人歴9772年 春の月 17日
追い求めていた雨竜に出会うことができた。
彼の願いを叶える変わりに、その尻尾の肉を少し分けてもらうことになった。
雨の竜の肉は蛋白だったが、しっかり調味をしたこともあって比較的美味しく頂くことができた。
ただ、労力に見合う程ではないか……。家畜の肉でも良い気がする。
ジョルティ「竜の承認も重要なんだな…やはり交渉は必要か…」
ジョルティ「新鮮さって大事だな!」
トリシア「じゃあ次は世界樹についてー」
【検索:世界樹】
記録者:サイード・アンダルソン
竜人:ロータス
創人歴7855年 春の月
18日
朝から薄暗いと思ったが、空を見上げると目の前に大きな島があった。
……夢かと思ったが夢ではないらしい。
島の上に巨大な樹があるようにみえた。青々と繁る葉が眩しく光っていた。何か、強い魔力を感じた気がする。
これまで魔法に素養はなかったが……簡単な魔法が使えるようになっていた。やはり夢か?
記録者:ナーズ・ヒグレンド
竜人:シルヴィ
創人歴12855年 冬の月 21日
シルヴィから、魔力に大きな異常が発生していると伝えられた。
どうも、世界樹の機能が失われているとか……私には良く分からない話だったが……。
わからないなりにまとめると、四季の竜の持つ魔力を世界樹が取りまとめ、世界に再分配しているらしいのだが、その樹の機能が失われているとか。
……しかし、世界樹の場所自体がわからないらしく、私ではなんともできそうにはない。
記録者:ナーズ・ヒグレンド
竜人:シルヴィ
創人歴12856年 春の月 12日
世界樹の機能が失われたことについて、四季の竜の間で相談が持たれたらしい。
これからは竜同士が自分たちの力で季節を調節することになったと言っていた。
30日毎に決まった間隔で季節がめぐるようになるというが…イマイチ想像はできない。
トリシア「ふーん、なるほどなー」
ティエ「試してみたいのが2つほどあるんだけど良い?」
ノーティ「どうぞ」
トリシア「私もあとひとつあるけど先に良いよ」
ティエ「では、パ・パーパ・パワー」
【検索:パ・パーパ・パワー】
記録者:パ・パーパ・パワー
竜人:アリア
創人歴14741年 春の月 3日
昼寝をしていたら、草原に放り出されてしまった。
たまたま人がいたので同行させてもらったぞ!
そしたらアリに襲われた。だが見事に倒したぞ!俺は無傷だった、流石だ。
そのあと町についてから魚を食べた、うまい。
俺が寝てる間になぜか資金が増えていた。どこから調達したのだろう?
ティエ「あ、これパワーさんの旅日記だ」
ティエ「自動で転送されるのか?」
パワー「勝手に見るな」
【関連:パ・パーパ・パワー】
記録者:■■■■
竜人:■■■■
創人歴12855年 冬の月 25日
世界樹の機能に異常が認められた。
次なる世界樹を創るために、庭園で暮らす者の一人に種を投下する。
ティエ「あれ?」
トリシア「なんでパワーさんでこんなのでるんだ」
ティエ「これ、おおよそ2000年前ですよね?」
ティエ「パワーさん…世界樹なの?」
パワー「しらないわーい」
トリシア「じゃあ次貰うね。死の竜について」
ノーティ「死の竜ですか?」
トリシア「いや関係あるみたいな事言ってたし気になるなっと」
【検索:死の竜】
記録者:■■■■
竜人:■■■■
創人歴7256年 春の月 12日
私は確かに死んだはずなのだが……。
何やら妙なことになっているようだ。死の竜とやらの元に送られたと思ったら、別の世界に立っていた。
ここは大きな河のほとりのようだが……文明はまだあまり発展していないようだ。
死の竜とやらのことは意味が分からないが……まあ、生きているなら生きているなりにやるとするか。
記録者:■■■■
竜人:■■■■
創人歴9667年 冬の月 12日
死んだ妻を蘇らせるために続けていた魔法の研究が、1つ形を見た。
その魔法を使うと、見たこともない白い髪の少女が目の前に現れた。
自らを死の竜人と名乗る彼女は、人でありたいならば、その魔法を使うのはやめるように忠告してくれた。
死の竜人のいうことには、いずれ私が生を全うした時、死の竜による転生を経て再び出会うことができるという。
……私はこの魔法を封印し、生きていくことにした。
記録者:■■■■
竜人:■■■■
創人歴14739年 夏の月 15日
お父様が亡くなった。でも、私には今死の魔法がある。
もう、大切な人を失いたくない。白い髪の人が何かを言っていたけれど、幻になにを言われても聞く意味はないでしょう?
トリシア「おそらくこれカレンちゃんじゃね?」
ティエ「っぽいですねー」
トリシア「でもさっきの認証だのうんたらのところにカレンちゃんの名前はあったんだよね」
トリシア「記録者不明になってるのはなんなんだろうか?」
トリシア「不思議だなぁ」
ティエ「ここにきたことがないと不明になるのでは?」
トリシア「そうなのかなー?」
ノーティ「つまるところ、叡智の書というのは人の日誌の集まったものということでしょうか?
世界樹の異変を察知して種をどうこうという文が腑に落ちませんが……」
トリシア「この場にいるであろうアリアちゃんは何を思っているのだろうか」
トリシア「腑に落ちないといえば閲覧制限が掛かってるってのも腑に落ちぬ」
ティエ「世界樹はもう枯れているのに今の日記も保管されている所も不思議ですよねえ」
ちなみに私はこの時「わーすごいなー」と思っていました。……いや、情報が多すぎて整理が追いついていなかったんですよ。
ティエ「じゃあ次は竜脈の鍵の作り方」
【検索:竜脈の鍵】
記録者:■■■■
竜人:■■■■
創人歴9556年 夏の月 30日
竜人とやらが長距離移動に使う竜の道というのは、世界中に存在する竜脈という魔法の流れを使っているらしい。
この仕組さえわかれば、私にこの程度の魔法が再現できないはずもない。遠からずして、竜脈を通る魔法を作り上げてみせよう。
記録者:■■■■
竜人:■■■■
創人歴9558年 秋の月 12日
竜脈移動の魔法を実現する魔法具が完成した。
鍵の形を持たせておこう。そのような必要はないが、持っていても不自然でないものが好ましい。いずれ、竜の元に辿り着く事ができるはずだ。
ティエ「だれか作った人がいるんだなぁ……これ、便利だから旅が終わっても一本持っておきたいんだよなぁ」
トリシア「じゃあ次は竜人オルクスについて」
【情報:竜人オルクス】
【閲覧が制限されています】
トリシア「これはある意味当り引いた感」
ノーティ「一生楽しめますね、これ」
ティエ「適当に思いついた単語辞書で引いてるような気分」
トリシア「オルクスちゃんそういえば呼べば来るぞみたいな事言ってたけど今来いよって思えば出てくるかな?」
トリシア「こーいこーい」
しかし、死の竜人オルクスが訪れる様子はありませんでした。一度ぐらい挨拶してくれても良いのに。
トリシア「こなかった」
トリシア「なんでここに来たら旅の終わりなんだろうか?」
トリシア「よくわかんねーな!」
ティエ「あ、そうだオジイチャンに連絡しなきゃだったね」
ジョルティ「役立たずに還元なんてしなくていいのに」
〈ティエ:呪文魔法「ドラゴンサイン」→ヴィルフランシュ〉
発動判定:16
伝達内容:世界樹に来ました。なにかものすごい量の知識があるようですが、聞かないと教えてくれません
ティエがヴィルフランシュに向けて、ドラゴンサインでメッセージを送りました。
すると、その直後、叡智の書が光ったと思うと、情報を表示しはじめしました。
【検索:時を遡る魔法】
記録者:アン・ヘルメス
竜人:レイン
創人歴9436年 冬の月 18日
ついに、永年の夢、旅の目的であった時を遡る魔法に辿り着いた。
しかし、それと同時に分かったことがあった。
この魔法は、現実として行使することができるものではない。
必要となる魔力があまりにも大きすぎ、人の身で使うことはできないものだとはっきりした。結果として机上の空論となってしまったが……それもそれで良いだろう。
この魔法の記録を残しておく。そうすれば、いずれ未来から私の元に訪れる人があるかもしれない。
記録者:アロー・フィリップス
竜人:グレン
創人歴11377年 夏の月 14日
旅の途中で、小さな遺跡を見つけた。
本来の目的とは違ったものの、折角見つけたもの見逃すのも勿体無い。中を少し見ていくことにした。
遺跡の中には古い工芸品などが多く残されていた。その中に、石版に記された何かの魔法を見つけた。
古語のようではっきりと読めるものではなかったが、アン・ヘルメスという人物が記録したクロックフォールという魔法らしい。
内容を書き留めておく。
〈大儀式魔法:クロックフォール〉
手順1.儀式場を形勢する。5メートル四方程の空間が必要。
手順2.中央から順に魔法陣を書いていく。記す魔法陣は「願望の魔法」「幸運の魔法」「福神の魔法」「安楽の魔法」の4つ
手順3.外側から順に魔法を詠唱する。願望の魔法を詠唱する際に、行き先を創人歴月日で記すこと。この際、膨大な魔力が必要となる。
手順4.儀式に成功すると、中央の空間に時間を超える穴が開く。
ジョルティ「安楽死の魔法? そんなんあったっけ?」
ノーティ「違いますって」
ノーティ「ヴィルフランシュ氏と何か関係が?
私は特に時を遡りたいと思ったりしませんが……」
その時、ノーティが口にしたヴィルフランシュという名前に反応するように、また叡智の書が表示をはじめました。
【関連:ヴィルフランシュ】
記録者:ルー・フィオーネ
竜人:ネーヴェ
創人歴14742年 夏の月 5日
何が起こっているのでしょうか。
これまでも旅の中で色々と変わったことを経験しましたが、こんなことは今までにありませんでした。
夜になっても太陽が沈まず、同じぐらい大きな月がずっと空に浮かんでいます。
朝からずっとこの調子……どうなっているのでしょうか……。
冬が長引いたあの時より、何か大きなことが起こっているのでしょうか……?
キルトさんもネーヴェも、こんなことは今までに経験したことがないと言っていました。
どうなってしまっているのでしょう……何事もなければ良いのですが……。
創人歴14742年 夏の月 10日
もう5日も異常が続いています。
夜も明るいせいで寝不足で体調がよくありません……。自然もおかしくなっているように思います。
今日も、凶暴化した獣に襲われて、キルトさんが怪我をしてしまいました。ネーヴェに聞いても分からないと言っていて……冬の竜も分からないと。
どうしたものでしょうか……何かできることはないでしょうか。
創人歴14742年 夏の月 15日
獣や魔物だけでなく、人にも影響が及ぶようになってきました。
リリアスの方々もかなり気が立っているようです。……星辰による終末説が持ち上がっているとかで……特に不安が募っているようで……。
キルトさんの考えで早めにリリアスを発つことにしたのですが……山を下る途中でまた魔物に襲われました。
なんとか凌ぐことはできましたが……このままではどうなるかわかりません。
創人歴14742年 夏の月 20日
これまでに見たことがないような大きな魔物に襲われてしまいました。
キルトさんは大怪我を負い、私もかなり傷を受けてしまっています。
ネーヴェはなんとか無事でしたが……精神的に不安定になってしまっているようです。
……このまま、ちゃんと旅を終えることができるのでしょうか……。リリアスではお姉ちゃんの手紙を受け取る事もできませんでした。
リーテは大丈夫でしょうか……リーテまで無事にたどり着ければ良いのですが……。
創人歴14742年 夏の月 25日
お姉ちゃん、ごめんなさい
トリシア「これ未来の日記じゃね?」
ジョルティ「未来まで検索できるのぉ!?」
トリシア「そしてそのとおりになってるとすると色々やばくないすか」
ノーティ「どうも、まだ旅を終えられそうにはないですね……星辰による終末説?」
トリシア「情報が足りぬ!」
ティエ「夏魔法使いを確保しつつ夏の19までにルーさんと合流しないと危ない……?」
ノーティ「太陽が沈まないとはどういうことでしょうか?」
第三十六話 第二部「七つの旅-世界樹/竜の無限の図書館」 完
こちらは、2017/3/10に行ったオンラインセッションのリプレイです。
完全にAriapedia回となりました。世界観について積極的に考えて、質問をしてくれたトリシアのPLには、改めて御礼申し上げます。
情報量があまりに多く、その場で理解するのがかなり困難になってしまっていたと思いますが……まあ、必要なことだったのでご容赦下さい。七つの旅の4つ目は次回でお終いです。
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