おはようございます、竜の君。先程ここの前を通りましたら、雪が積もっておりましたよ。
この中は竜の君の力もあって暖かいですが、外はもうすっかり冬模様です。
さてと、旅物語の方も、今回からついに冬に突入します。彼らの旅は、寒さの中でどこに向かうのでしょうか。
それでは、お話致しましょう……。
第二十一話「一夜遅れの行進楽団」
~秋の月 晦日~
クーからの依頼を終えて小兎亭に泊まった翌日、今日も気持ちのよい晴れとなりました。秋の日の最後を飾ってくれるでしょう。
ちなみにパワーはこの秋の晴天に惹かれたのか、フラフラと夜中に部屋を飛び出し、外で寝ていました。……そこまで気持ちが良いとは言っていません。
〈コンディションチェック〉
パワー:6
クライブ:9
ティエ:8
ノーティ:10(絶好調)
トリシア:Critical(15:絶好調)
ジョルティ:7
〈荷運びスキルによる振り直し〉
クライブ:11(絶好調)
ジョルティは起きるや否や、どこかに行ってしまいました。日課の食べ歩きか何かでしょう。(PL遅刻)
ティエ「とりあえず、この前のナス狩りが寒かったですし、防寒具でも買いますか。必要なものがあればまとめ買いしますけど、あります?」
パワー「必要ないぞ、動けば良いんだよ動けば」
ティエ「ちなみに私は雪靴、防寒マント、毛皮の帽子を買います。4つになったらまとめ買いします」
ノーティ「防寒マントと……毛皮の帽子も欲しいですね」
トリシア「帽子とマントくれー」
クライブ「同じく帽子とマントを」
ティエ「では、帽子とマントはまとめ買いで。靴は自分だけなので単品で買いますね」
ノーティ「では、ティエさんが買い物に行っている間に、次の行き先の情報収集でもしましょうか」
トリシア「どこいくー?」
ノーティ「ルーさんに聞いてみるのが案外良いのではないかと」
トリシア「ルーちゃんどこだっけ?子熊亭?小狐亭?」
クライブ「狐だな」
トリシア「そっか」
ノーティ「では向かいましょう。いらっしゃらないようなら、店主に聞いても良いですしね」
トリシア「だねー。じゃ、行こう」
ティエ「では、買い物が終わり次第小狐亭に合流します」
こうして彼らは、次なる行き先の情報を求めて小狐亭へと移動することにしました。トリシアはどこか機嫌が良さそうで、なぜか荷運び動物に乗っていた空の木箱を抱えていました。
まだ朝早く、準備中となっていましたが、中には人がいる気配がします。
トリシア「ルーちゃんいますか?」
ルー「いらっしゃいませー、申し訳ありません、まだ営業していな…あ、皆さん!昨日はありがとうございました」
ノーティ「いらっしゃいましたね。こちらこそ珍しいものを頂いてしまって」
ルーはこちらに気付くと、改めて深い礼をして向かってきました。
トリシア「この木箱に入って下さい」
ルー「え、木箱?手品でもするんですか?」
トリシア「持って行こうかなと」
ルー「何故!?」
トリシア「報酬?」
トリシアはこれまで見たことがないような(正確には、レイジャの愛犬ディラに見せていた以来の)笑顔をしていました。……何のための木箱かと思ったら。
ノーティ「とまあ軽い冗句は置いておいて……」
ルー「は、はあ。難しいですねユーモアは」
トリシア「ゆーもあにされた!」
クライブ「そんなに連れて行きたいのなら、旅が終わった後に店員として雇えばよかろ」
トリシア「お店継ぐ気ないしー」
ノーティはそんな話を遮るように、カバンから地図(自分で書いているものです)を取り出し、ルーの前に広げました。ルーはそれを覗き込みます。
ノーティ「ここから少し東に向かいたいのですが、何か旅人にとって良い所はございますか?」
ルー「旅人にとって良い場所……難しいですね。旅の目的にもよりますし……」
ノーティ「このバツ印を経由して東に行きたいと考えているのですが」
ノーティは地図の中の、カナセとローリスの間近く、つまり彼らの旅の始まり後の近くを指差しました。これは、クローナ・ディアのお祭りで射的で手に入れた宝の地図に書いていた場所です。
ルー「東に行くなら、一番近いのはアロンズという農村ですね。このバツ印の方に行くなら…手前で折れて河を渡ってレパーリアに行くのも良いんですかね?」
ノーティ「それぞれ、どれぐらいの距離ですか?」
ルー「アロンズはすぐ近くです、2日ほどで着きます。レパーリアは遠いですし船が必要なので…4、5日掛かると思います」
クライブ「よし、面倒だ、クジで決めよう。ルー、チョイスだ」
ルー「えっ、クジで良いんですか…?」
クライブは事程左様に、旅の行き先には余り興味がないようでした。彼の旅は、旅自体が目的になっている所があるので、ノーティなどと違って特に目的地がないのかもしれません。
ノーティ「まあまあ、考えてみましょうよ。アロンズ、農村でも泊まっていくには十分でしょう」
トリシア「アロンズ経由でレパーリアに向かう?」
ルー「そうですね、宿なんかはちゃんとあるので、泊まるのには困らないと思います。時期は外れてますが、林檎の名産地ですよ」
トリシア「レパーリアに行くにしろまずアロンズかなー」
ルー「アロンズは行きやすい場所ですし、悪くないと思います」
クライブ「まあ、別にそれでも良いが」
クライブは少しだけ不満気に、紙を切って作っていたクジを破りました。ノーティも目的地が決まったということで、地図を仕舞います。その時、ルーはアロンズやレパーリア、バツ印の場所とはまた違う場所を見ているようでした。
ルー「もう、すぐに発たれるんですか?」
トリシア「いてほしい?」
ルーは、どことなく言い澱んでいる様子でした。しかし、少しだけ何かを決心したような目をして、言葉を継ぎます。
ルー「い、いえそうではなくてですね…」
トリシア「あっはい」
ルー「東に行かれるんですよね?」
ノーティ「まあ、そうですね。そろそろ冬ですが」
ルー「東というと、海の方まで行かれるんですか?」
トリシア「いずれは・・?」
ノーティ「そうなりますね、果てを見てみたいというのもありますが」
ルーが先程、地図上で見ていたのはどうやら東の海だったようです。
ルー「なるほど……」
ルー「その……もし良かったらなんですけど」
ルー「海が見える所まで着いて行って良いですか?」
その目線は、真っ直ぐと彼らの方を見ていました。何か、海に行きたい特別な理由でもあるのでしょうか。
ノーティ「そりゃあ……私は構いませんが」
トリシア「私はまったく構わないぞ」
クライブ「いいんじゃないか。どうせ大した目的のある旅路でもあるまい」
パワー「じゃあ箱に詰めて連れて行こう」
ノーティ「えっ」
ルー「私もそろそろ旅をしたいなーと思っているんですけど……1人では心細いですし」
ルー「お姉ちゃんを誘ったんですけど『私が村から出るわけがないだろ』と……」
トリシア「おねーちゃんも旅してない勢だったのか」
ルー「あ、その、アロンズに行って帰ってきたのを旅だと言い張ってます」
トリシア「ええ…」
パワー「安全性は金次第だぞ」
トリシア「パワー超危険じゃん」
ちなみにこの時、パワーの所持金は45Gでした。……ティエのおかげで比較的お金に満ちているこのパーティで、逆に凄いと言うか……。
ルー「旅は旅なので、基本的なことは自分でします。戦闘だけは1人では厳しいと思うので……」
トリシア「自立してんのかーえらいなー」
ルー「旅は初めてなので、あまりできることはないと思いますけど、経験はあって良いかなーと」
クライブ「戦闘ならどうせそこのデカいのがするから問題なかろ。あとは今はいないコイの狩人がな」
どことなくイントネーションがおかしかった気がしたので、あえてこのような表記にしました。
ルー「ライルさんから聞きました!戦闘も皆さん凄かったと言ってました」
ノーティ「戦闘も出来て立派な旅人……とはヒーラーの私からは言えませんね、はは」
パワー「ヒーラーの癖に戦闘もできねぇのかよぉ!」
私さえ時々忘れてしまう事があるのですが、これでもパワーはいちおうヒーラーです。……一度も回復をさせたことはありませんが、良く薬草だけは採ってきますね…。
ルー「いえいえ、昨日は特にタケノコが痛そうだったと言ってました!」
クライブ(ま…放っておいてもどうせアイツが勝手にかばうだろ)
ノーティ「そんなわけで、ルーさんが戦闘に参加する如何に拘らず旅に同行するということでよろしいですか皆さん」
トリシア「やったぜ」
クライブ「任せた」
ルー「ありがとうございます!できるだけ足手まといにならないようにします!」
こうして、ルーが我々の旅路に同行することになりました。……彼女は竜の君の旅人ではありませんから、加護を与えることはできませんが……彼らが選択した以上、それを尊重しましょう。きっと、悪いことにはしないことでしょうから…。
ノーティ「ただし我々もルーさんを守るため出来る限りのことはしますが最終的な責任はルーさん自身にあります。脅かすつもりはありませんが……よろしいですね?」
ルー「もちろんです!」
トリシア「ルーちゃんについていこうかな…」
ルー「そういえば、女性1人なんですね」
トリシア「ほんとなー」
ルー「テントとかどうされてるんですか?」
トリシアもルーも、心なしか小さい声でヒソヒソと話を始めました。……私も女性なのであまり気になっていませんでしたが、そういえばトリシアは紅一点でしたね。
トリシア「夜這い仕掛けるようなアホは一人くらいしかいないから大丈夫。私にはこないから問題ナイ」
パワー(ヤニ臭いからな)
トリシア「ルーちゃんは…私が仕掛けよう!」
ルー「えっ」
トリシア「えっ」
ルー「やっぱりユーモアは難しいですねぇ」
トリシア「えっ」
……ある意味、軽々しく袖にされている感じがしますが、まあ、トリシアとて本気ではないでしょう。……ないですよね?願わくは、竜の君に聞かせるのに不適切な展開にならないことを。
ルー「では、改めまして、よろしくお願いします!ルー・フィオーネと申します」
竜の君にも分かりやすいように、ルーの能力をまとめておきました。まだ旅をしていないということもあり、能力は真っ更です。きっと、彼らの旅の様子を見て成長していくことになるでしょう。
ここにいる彼らもルーに簡単な自己紹介を済ませました。いない人の分についても、適当に紹介が行われています。……ちょっと欠席裁判気味な評価もありましたが。
クライブ「さて、決まったようだし俺は財布係の様子でも見てくるかな」
クライブがティエの様子を見に小狐亭を出ていってから暫くして、朝の部の食べ歩きを終えたと思われるジョルティがひょっこり顔を出しました。
ジョルティ「あ、ルーちゃんおはよう、お小遣いいる?」
ジョルティは開口一番そんなことを言いながら荷運び動物に積まれていたパーティの共有財産からお金を出そうとします。するとそこに、ちょうどクライブと共に買い物を終えたティエが戻ってきました。
ティエ「共有財産に手を付けたら今後全くお金出しませんからね」
ジョルティ「ご勘弁を!冗談ですって!」
ルー「あ、あの、そもそもお小遣いは結構ですよ!旅のための貯蓄があるので大丈夫です!」
ルー「ところで、いつごろ発たれるんですか?すぐ出るなら準備をしてきますが…」
クライブ「ルーも挨拶回りとかあるだろう。明日の旅立ちで良いだろう、急ぐ旅路でもないしな」
ティエ「さっきの買い物でMPを使い果たしたので、明日が良いです」
ノーティ「我々も挨拶しなければなりせまんね」
ルー「分かりました!では、明日、準備をして皆さんの宿の前で待っています!」
トリシア(ルーちゃんを嫁にする旅が始まる…)
こうして、行き先と翌日の出発が決まりました。その後ルーは自宅に戻り旅の準備を、彼らも宿に戻って準備や挨拶を済ませ、翌日を迎えることになりました。
~冬の月 朔日~
本日から冬ということもあり、外気は一気に冷え込みました。昨日購入した防寒具が早速活躍することになるでしょう。私も厚着をして、彼らに付いて行くことにしましょう。
トリシア「寒いぞ!」
ジョルティ「これがフユショーグン!フユショーグン!」
……センドーラスの時と同じく、彼はおそらくフユショーグンも1つの名前だと思っている気がします。
〈コンディションチェック〉
パワー:15(絶好調)
クライブ:14(絶好調)
ティエ:9
ノーティ:17(絶好調)
トリシア:15(絶好調)
ジョルティ:8
ルー:Critical(絶好調:13)
寒い方が肌にあっているのでしょうか、何やら体調が良い人が多いようでした。
ノーティ「ううむ、竜の存在の影響でしょうか、季節の境目で一気に気候が変わりますね」
ティエ「寒い!」
彼らが荷物をまとめて外に出ると、宿の前でルーが待っていました。ルーも厚着をしています。後ろには一頭の荷運び動物を用意しており、昨日言っていたとおり旅に必要なものは一通り揃えられているようでした。
ルー「おはようございます。一気に冷え込みましたね」
トリシア「ちゅっちゅ」
クライブ「ま、なんだ。今日からよろしく頼む」
ルー「はい!よろしくお願いします!」
ジョルティ「ルーちゃんおはよー、寒いならお兄さんと手つなぐ?」
トリシア「あのおじさんには近付かない方がいいよ」
クライブ「…また独房行くか?」
ルー「いえ、後ろから付いていきますので!この辺は西より寒いですから、慣れっこですよ!」
ノーティ「ところで帰りの道程は如何なさるおつもりで」
ルー「海に着く頃には、帰り道が大丈夫な旅人になっていたいです!
ルー「ダメなようなら……その時考えます!」
旅に関する考え方は、ライルから学んだのかもしれませんね。……おそらく姉譲りではないでしょう。
ルー「もう、出発されるんですか?」
トリシア「ルーちゃんが準備できてるならいつでもいけるぞ」
ノーティ「挨拶も一通り済ませましたし、行きましょうか」
ルー「私の方は大丈夫です。この通り、防寒もバッチリしてきました」
ノーティ「春の竜の加護がルーさんにもあることを願って」
残念ながら我々の加護は及びませんが……我々の加護のある彼らが共にいるのです、きっと大丈夫でしょう。
ルー「はい、皆さんも無事な旅ができますように」
トリシア「じゃあ出ようか、ルーちゃんを嫁にする旅が始まる」
ルー「ユーモアは難しいですねぇ」
こうして、彼らは東の農村、アロンズに向けてリーテを出発しました。長く滞在したリーテのスパイスの香りにいささか後ろ髪を引かれる思いではありますが、この先の旅もきっとまた違った楽しみがあることでしょう。
リーテの東はなだらかな丘陵地帯でした。冷たい風が吹き下ろし、町中よりも一層の寒さが襲います。本格的な出発の前に、パワーとノーティが薬草を取りにいきました。
〈薬草取り:丘陵:目標8〉
パワー:10
ノーティ:4
パワーは持ち前の体力で寒さをものともせず薬草を取りましたが……あろうことかその場で食べてしまいました。
ノーティ「あー」
パワー「爽やかで美味しい」
クライブ「食べやがった…」
ジョルティ「あーあーあー」
気を取り直して、出発の様子を見てみましょう。
〈移動チェック:寒い丘陵:目標9〉
パワー:14
クライブ:10
ティエ:14
ノーティ:11
トリシア:15
ジョルティ:13
ルー:11
ほぼ全員がしっかり防寒装備を整えていたということもあり、皆これぐらいの道ならば問題なく移動できたようです。ルーも初めての旅歩きにも関わらず、しっかり彼らについていく事ができていました。
〈方向チェック:寒い丘陵:目標9〉
ティエ:9(サポート成功)
ノーティ:11
ティエとノーティの地図読みも、特に問題はありません。彼らが地図を読んでいる横でパワーが棒を倒して道を選ぼうとしたりしていましたが……ちなみにその棒は西に倒れていました。……戻る気ですか?
ルー「ふむふむ、地図はこう読むんですね」
ジョルティ「ノーティちゃんと教えたげてな」
ちょっとした休憩を挟みつつも夕方まで歩き通し、だんだんと暗くなってきた所で足を止めました。丘陵を超え、平原が見えてきています。冬になったためか、夜もすこしばかり早く訪れているようでした。
ティエ「今日はこの辺で休みましょう」
ジョルティ「よし、狩りに行ってくる」
クライブ「残って野営の手伝いをしよう」
〈狩猟チェック:丘陵:目標8〉
ジョルティ(スプラウト使用):20(13食料獲得)
ジョルティは魔法まで使って本気の狩りをして、明らかに人数分以上の食料を確保してきました。
〈野営チェック:寒い丘陵:目標8〉
クライブ:8(サポート成功)
トリシア:15
ルー:10
トリシアとは別に、ルーはルーで自分用のテントを建てていました。こちらも、初めての設営にしては上手く出来ていた用に思います。
ルー「テントはこんな感じかな……?」
トリシア「いいとおもう」
ルー「良かった!」
クライブ「飯にしよう」
テントの設営が終わって、車座になって食事を摂っていると……どこか遠くから音楽が聞こえてきました。何やら賑やかで、陽気な雰囲気のある音楽です。音は東から響いてきているようでした。
クライブ「ぬ…なんだ」
ジョルティ「賑やかだな」
ルー「賑やかですねー。お祭りでしょうか?」
トリシア「ナンダロー」
クライブは普段動物を探しているときの感覚で音の元を探ろうとします。また、ティエ、ノーティ、ジョルティは、その音楽の内容について考えているようでした。
〈動物探し:目標10〉
クライブ:5(失敗)
〈教養知識/伝承知識:目標10〉
ティエ:9(失敗)
ノーティ:15
ジョルティ:9(失敗)
ノーティ「……どうにも揃っていない演奏ですね。有り体に言って、下手です」
確かに、聞こえてくる音楽は陽気でこそあるものの、どこか調子が狂っています。さながら指揮者のない演奏のような雰囲気がありました。
トリシア「旅人かなー?」
ジョルティ「酔っぱらいの演奏だろー?そんなもんだよ」
ルー「うーん、何でしょうねぇ……。アロンズの冬祭りは聞いたことが無いですが……」
クライブ「…様子見でもいくか?」
ノーティ「まあ、少し近づいてみますか」
彼らは音楽の鳴っている東の方へと歩いていきます。……5分ほど歩いても、10分ほど歩いても、音楽の主の姿は見えてきません。音楽の音量だけが、少しずつ大きくなっているようでした。
ノーティ「妙ですね、もう姿が見えてもおかしくないのですが……」
ルー「なかなか見えませんね」
ティエ「音楽はおおきくなってるけどねえ」
クライブ「さて…どうしたものかね」
クライブはここで剣の柄に手をかけ、鯉口を切ります。ルーが慌てた様子でそれを見ていました。
ルー「え、何で剣を…?構えた方が良いですか?」
トリシア「構えません」
ジョルティ「用心に越した事はないけどね。あの人ちょっとアレな人だから(ひそひそ)」
トリシア「ひそひそ」
クライブ(面倒だ、無視するか…)
近付いてみて分かりましたが、聞こえてくる音楽はかなり多種多様な楽器で演奏されているようでした。ヴァイオリンやフルート、シンバルなど、多くの楽器の音が聞こえています。
ここで、ティエが何かを思いついたように、カバンの中から楽器を取り出しました。そして、演奏されている陽気な音楽を真似するように、音楽を奏ではじめました。
〈音楽:目標8〉
ティエ:10
ティエが楽器を爪弾くと、それに呼応するように、聞こえてくる音楽の演奏が激しくなりました。そして、どんどんと今度は向こうから音が近付いてきます。
暫くすると、視界の果てに微かな光が見えてきました。その光は霧のように広がっており、どこか掴みどころがありません。光は少しずつこちらに向かって近付いてきています。今は前方1キロ程に見えます。
ルー「何でしょう…光ってますね?」
900メートル。
ティエ「光ってますねぇ」
800メートル。
ルー「音楽もあの光の辺りからしているみたいですけど……ちょっと不気味ですね、あの光」
700メートル。
ノーティ「悪い存在ではなさそうですが……」
600メートル。
ジョルティ「んー、あんまり良い雰囲気でもなさそうだけど」
500メートル。
光の接近は、誰もが予想していたよりも猛スピードでした。視界の果てに見えていた光は、もはやそう遠くない距離にまで接近しています。この状況にジョルティが慌てだしました。
ジョルティ「よし、帰ろう!!逃げよう!!関わっちゃいけない奴だ!!」
400メートル。
近付くに連れて、光の霧は加速しているようでした。ジョルティがが背を向けて逃げようとし、パワーが追いかけっこと勘違いでもしたのかそれに続きます。
〈逃亡:敏捷+知力:目標10〉
ジョルティ:7(失敗)
パワー:4(失敗)
しかし、ジョルティもパワーも、その光から逃げることは出来ません。トリシアは眠たそうな目で光の様子を見ており、クライブは完全に臨戦態勢に入っていました。……ノーティはなぜか目を閉じて両手を広げていました。
ジョルティ「おい!逃げないのかお前ら!?」
クライブ「下手に後ろを向いて無防備になる方が危ない」
パワー「ああああああ」
ルー「なるほど…!分かりました!」
ルーもクライブに倣い、自分の剣に手を掛けます。トリシアはそれを驚いたように見ていました。ここで、ノーティも急接近する光に気づいたのか、慌てて杖を構えました。……ティエは未だに楽器を奏で続けています。
光の霧は、もはや目の前に迫り、音楽の音量ももはや耳障りな領域に達しています。暗闇に浮かぶ光の霧に目を凝らすと、その中には無数の顔のようなものが浮かんでいました。人間のものもあれば、動物のものも有るように見えます。
クライブ「…なんだ、これ?」
ジョルティ「もやーっとしてる。もやーっと」
パワー「殴る!」
クライブ「…物理攻撃が通るのか否か。ま、銀の武器なら関係ないか」
〈戦闘開始〉
顔の中でも中心にある、最も大きな顔が笑いながら皆を認めると、光の内側から多くの手が飛び出しました。手にはそれぞれ、様々な武器が握られています。音楽は霧の内側から響いており、未だ鳴り止む様子はありません。
背を向けて逃げていたために、他の皆よりも遠ざかっていってしまったパワーとジョルティが後列に、他の逃げなかった者達が前列にいます。クライブは口笛を鳴らしてトロンベを呼び、流れるように騎乗しました。
〈ラウンド1〉
【ジョルティ】
ジョルティ「何者なのかだけでも探っておかないと危ないな」
〈呪文魔法「オープン・ドラゴニカ」→光の霧〉
発動判定:8
ジョルティのオープン・ドラゴニカがページを捲っていきます。「ハロウィン・マーチ」のページが開かれました。数多くの不死の魔物が集まった魔物で、陽気な音楽をかき鳴らし周囲の不死達を集める魔物です。取り込んだ無数の不死の魔物の力を扱うため、多岐に渡る攻撃手段を持っているのが特徴です。
ジョルティ「見た目通り上位のゴースト系だなー、やべーなこれ」
ルー「幽霊……なんですか?」
ジョルティ「そういう類の集合体だね。ルーちゃん気をつけろよ、連れてかれたら仲間入りだぞ」
パワー「怖いかクソッタレ」
ルー「気を付けます!」
【クライブ】
クライブ「…まずはこちらにひきつける!」
〈攻撃→ハロウィン・マーチ〉
命中判定:11
ダメージ:6
クライブの剣が光る霧状のハロウィン・マーチの体に命中しました。光は怪しく揺らめいており、手応えはあったようです。
クライブ「手ごたえはあり…が、怪しいところだな」
パワー(今回はサボれそうだな)
ジョルティ「前戻れやアフロてめぇ」
【トリシア】
〈フェイント→ハロウィン・マーチ〉
成功判定:16
イニシアチブ:-1
トリシアがわざと真横を掠めるように射った矢を受けて、ハロウィン・マーチが明滅しました。
【ティエ】
ティエ「うーん…成仏させられるかな…?あ、そうだ、ルーさんは下がって下さい。あれ、危ないです」
ルー「分かりました!」
パワー「こっちでサボろうぜ」
クライブ「お前は前に出ろ」
〈秋魔法「ショウリョウウマ」→ハロウィン・マーチ〉
発動判定:12(失敗)
ティエ「やっぱりダメだー」
【パワー】
パワー「全く仕方ねえな!」
〈移動〉
後列→前列
【ルー】
ルー「下がります!」
〈移動〉
前列→後列
【ハロウィン・マーチ】
ハロウィン・マーチはユラユラと近付いてきます。内包する不死の魔物の中から、手を下すものを選んでいるようです。
〈攻撃→パワー〉
スキル選択:嫉妬の炎(リンギツネ)
命中判定:11
ダメージ:15(防護3)
〈嫉妬の炎抵抗判定〉
パワー:6(失敗)
〈リーダースキルにより判定+1〉
パワー:7
パワー「うおおおお!」
ティエ「パワーさん!落ち着いて!貴方がナンバーワン!」
パワー「俺がナンバーワン!?」
【ノーティ】
ノーティ「嫉妬の炎はともかく、単純に痛そうですね」
〈呪文魔法「キュア・タッチ」・春魔法「キュア・プラス・プラス」→パワー〉
発動判定:5
回復量:8
〈ラウンド2〉
【ジョルティ】
ジョルティ「上位のゴースト相手じゃ除霊も難しそうだな…」
〈攻撃→ハロウィン・マーチ〉
命中判定:14
ダメージ:4
ジョルティの攻撃によって、ハロウィン・マーチから突き出した剣を持った鎧の手が崩れ落ちました。「魔道の剛剣」がハロウィン・マーチの攻撃手段から失われたようです。
ジョルティ「珍しく物理は効いてるな。複合体だからか?」
【クライブ】
クライブ「ひたすら斬る…!」
〈攻撃→ハロウィン・マーチ〉
命中判定:14
ダメージ:4
【トリシア】
〈攻撃→ハロウィン・マーチ〉
命中判定:16
ダメージ:8
トリシアの攻撃によって、ハロウィン・マーチから突き出した皿を持った細腕が崩れ落ちました。「九枚の皿」がハロウィン・マーチの攻撃手段から失われたようです。
トリシア「何で皿?」
ティエ「皿に未練でもあるんですかね?」
トリシア「そんなに良い皿だったのかな…」
【ティエ】
ティエ「一応、パワーさんに保険を掛けておきますか」
〈六分儀秋魔法「グレイトフル・スケアクロウ」→パワー〉
発動判定:6
【パワー】
〈攻撃→ハロウィン・マーチ〉
命中判定:12
ダメージ:12(防護2)
パワーの攻撃によって、ハロウィン・マーチから突き出した獣のような骨の腕が崩れ落ちました。「二回攻撃」がハロウィン・マーチの攻撃手段から失われたようです。
ルー「す、凄い……。やっぱり本当に強いんですね…!」
ルー「わ、私は身を守ります!」
クライブ「攻撃力がおかしいのはアフロだけだけどな」
【ハロウィン・マーチ】
〈攻撃→パワー〉
スキル選択:呪いの手のひら
命中判定:8(失敗)
ハロウィン・マーチはパワーに向けて包帯の巻かれた腕を伸ばしましたが、緩慢な動きで命中することはありませんでした。
【ノーティ】
ノーティ「魔法を当てるのは厳しそうですね…」
〈春魔法「スプラウト」→クライブ(体力)〉
発動判定:8
〈ラウンド3〉
【ジョルティ】
〈攻撃→ハロウィン・マーチ〉
命中判定:4(失敗)
ジョルティ「当たらない!」
クライブ「まだ気を抜くには早いぞ」
【クライブ】
〈攻撃→ハロウィン・マーチ〉
命中判定:20
ダメージ:8
クライブの攻撃によって、ハロウィン・マーチから突き出した赤く長い爪をした腕が崩れ落ちました。「不死の血族」がハロウィン・マーチの攻撃手段から失われたようです。
【トリシア】
〈攻撃→ハロウィン・マーチ〉
命中判定:9
ダメージ:5
トリシア「もうちょっとだと思うんだけどなー」
ティエ「なら、攻撃に回ります」
トリシアの言うとおり、ハロウィン・マーチの発する光はかなり弱くなっていました。突き出している腕も、殆ど残っていません。奏でられている陽気な音楽だけが、そのままでした。
【ティエ】
〈呪文魔法「アタック・オブ・キラーオブジェ」→ハロウィン・マーチ〉
発動判定:8
ダメージ:5
ティエが魔法によって近場にあった石をハロウィン・マーチへと飛ばしました。それが命中するやいなや、ハロウィン・マーチの光がスーッと失われていきます。
同時に、ようやく賑やかで陽気で、どこか悲しげな音楽が消えました。
〈戦闘終了〉
クライブ「…終わり、か?」
ジョルティ「消えたな」
ティエ「静かになりましたな」
〈材料加工:目標20〉
パワー:15(失敗)
トリシア:12(失敗)
ジョルティ:7(失敗)
ジョルティ「何も残ってないな」
ジョルティ「それにしても、危ない敵だった。ハロウィン・マーチ…ハロウィンって何だ?」
ノーティ「説明しましょう!覇楼印とは……なんでしたっけ」
ノーティも戦闘で疲れているのでしょう、随分テンションが高そうでした。
ジョルティ「帰って寝るか」
トリシア「帰って寝よう」
皆が踵を返し、西にあるテントの方へ戻ろうとした時、異変に気が付きました。周囲を包んでいた光る霧が晴れると、東の空が白んでいるのです。……見まごうことなく、それは朝の光でした。
彼らがハロウィン・マーチと戦っていたのはものの1分程、時の流れがおかしくなっているのでしょうか。
ティエ「!?」
トリシア「!?」
ノーティ「なんと……」
ルー「え…あれ…?夜、でしたよね…?」
クライブ「幻覚か何かか?」
トリシア「夜だと思ったら夕方だった!?」
ルー「……こんなことが起こるんですね……いきなりびっくりしました……」
トリシア「びっくりした」
ルー「はい……テントに、戻りますか?」
トリシア「寝て昼から出発するかい」
ジョルティ「寿命を一気に食い尽くされる感じか…恐ろしいやつだったな」
クライブ「昼の出発でよかろ…寝るぞ寝るぞ」
皆が呆気にとられながらもテントに戻ると、天幕には薄っすらと雪が積もっていました。やはり、確かに長い時間が経っていたようですね…。
ルー「おやすみなさい、みなさん。昼頃にまた」
~冬の月 2日~
朝から昼まで眠り、目を覚ますと一面の雪景色となっていました。すっかり冬の様相を呈しています。
〈コンディションチェック〉
パワー:8
クライブ:12(絶好調)
ティエ:11(絶好調)
ノーティ:11(絶好調)
トリシア:12(絶好調)
ジョルティ:6
ルー:7
ルー「おはようございます、で良いんですかね…?」
クライブ「起き抜けだからそれでいいんじゃないか」
クライブ「さて、移動か」
ルー「そうですね、アロンズはもうそこまで遠くないので、多分、明日の昼までには到着できると思います」
ジョルティ「今日こそ美味いもん食うぞ!!」
〈移動チェック:雪の草原(街道あり):目標9〉
パワー:10
クライブ:14
ティエ:11
ノーティ:9
トリシア:14
ジョルティ:8(失敗)
ルー:4(失敗)
地形自体はそれほど厳しいものではないものの、慣れない雪道ということもあり、ジョルティが途中で足を取られて転びました。雪原に人の形の穴が開きました。
ルー「ジョルティさん大丈夫ですかっ…」
それに釣られて、ルーも足を取られて転びました。
トリシア「かわいい」
ジョルティ「うえっへっへっへ」
クライブ「…まぁ旅はじめはこんなもんだろ」
ルー「……冷たいですねぇ……」
ジョルティ「なかーま」
〈方向チェック:雪の草原(街道あり):目標9〉
ティエ:9(サポート成功)
ノーティ:22
昼にスタートしたこともあり、そう時間が経たない間に薄暗くなってきました。普段なら、野営の準備を始める頃です。
トリシア「どうすっかね」
ルー「そう遠くないので、歩き通せば深夜頃には着くと思いますが…」
クライブ「そこまで急ぐ旅路でもあるまい」
トリシア「一気に行って宿で寝るか、寒い中野宿するか」
クライブ「そう言われるとな。まぁ任せた」
トリシア「ルーちゃん防寒テントだっけ?」
ルー「いえ、普通のテントですね」
ノーティ「確かに、あまり野営したい感じではありませんね」
トリシア「なら一気に行った方がいいんじゃない。明日宿で寝だめすれば」
ジョルティ「ルーちゃんが大丈夫なら…ルーちゃん明日の朝足がボーになるぞ?」
ルー「普段から歩く方ではあるので、多分大丈夫、だと思います」
クライブ「どうする、リーダー」
ティエ「行く派が多いかな?」
ティエ「行く派が多いみたいだし、行っちゃいますか」
ルー「頑張ります!」
ジョルティ「鼻赤いぞルーちゃん」
ルー「寒いですもんねぇ」
ジョルティ「じゃあ行くなら早く行くぞー」
結局野営はせず、そのまま歩き通すことにしたようです。暗い中ではありますが、ランタンや光る短剣などもあり、道を見失う程ではありませんでした。
ルーの言うとおり、アロンズはそこまで遠くはなく、深夜前には到着することができました。もう遅いこともあり、村内に明かりなどは余りついていません。
ルー「着きましたね!宿……ありますかね?」
ティエ「まー 探してみましょう」
ノーティ「人影は期待出来なさそうな風でもありますが」
クライブ「この時間で開いてるかね」
ルー「夜遅いですからね…私、あっちの方探してみます」
トリシア「ついていこう」
ルー「ありがとうございます」
こうして、皆で手分けをして村内で泊まれそうな宿を探しました。夜遅かったものの、素泊まりの宿が見つかり、なんとか泊まることができそうです。
ノーティ「何とかなりましたね、しっかりした建物があるだけでもありがたい」
ジョルティ「おやすみー」
トリシア「すやあー」
ルー「おやすみなさい!」
と、このようにして一行はアロンズへと到着したのでした。この先は、次回と致しましょう。
第二十一話「一夜遅れの行進楽団」 完
【ルーの日記】
〈秋の月29日〉
晴れ☀
数日前にリーテをご案内した旅人さん達が、お姉ちゃんの依頼をこなしてくれました。
ライルさんの話によると、移動も戦闘も実力があるとのことでした。町をご案内した時にも良くしてくれて、信頼できる人達だと思います。
私は、兼ねてより考えていた「海を見に行く旅」について、店長やお姉ちゃんに相談してみることにしました。……2人とも、2つ返事でした。
ただ、東に行くなら断られたなら止めること、と言われました。
明日も良い日になりますように。
〈秋の月30日〉
晴れ☀
私の方からお訪ねしようと思っていたら、旅人の皆さんが小狐亭にやってきました。どうやら、皆さん旅立つ先の情報を集めているようでした。
思い切って同行をお願いすると、快諾をしてくれました。足手まといにならないように、準備をしていた旅の道具を確認し、明日から一緒にアロンズへと向かいます。
報告をすると、店長とお姉ちゃんはいつもどおり笑っていました。ライルさんに、不在の間のお姉ちゃんのことを改めてお願いしておきました。多分、大丈夫だとは思います。お姉ちゃんも必要に迫られれば少しぐらいは……。
明日も良い日になります!
〈冬の月1日〉
晴れ☀(寒い!)
朝、目を覚ますとすぐに冬に入ったことを実感しました。晴れてこそいるものの冷え込んでいて、普段着では手がかじかんでしまいそうです。(ちゃんと、冬の装いも準備していて良かった!)
料理をする時のために、小狐亭のエプロンも鞄に入れて、皆さんと一緒に旅立ちました。アロンズは何度か行ったことがありますが……その夜には不思議なできごとがありました。
野営の準備を終えて食事をしていると、遠くの方から何か賑やかな音楽が聞こえてきたのです。皆さんが近付いてみるということなので、私も一緒に行きました。
すると、遠くから光る霧のようなものが近付いてきて、けたたましい音楽とともに襲い掛かってきたのです。……皆さんのお陰で何ともありませんでしたが、1人で旅をしていればきっと助からなかったでしょう。
旅の恐ろしさと、世界の広さを一晩で味わいました。
光る霧が消えると、何故か朝になっていました。世の中には不思議なことがいっぱいありますね。
明日も良い日になりますように。
〈冬の月2日〉
初雪!❆
朝になってしまっていましたが、一度テントに戻り、昼まで休むことにしました。
テントに戻ると雪が積もっていて、寒さも強くなっているようでした。昼過ぎから夜まで歩き続け(何度か転んでしまいました。冷たい)、アロンズに到着することができました。
時間も遅く宿はあまり開いていなかったので、質はよくありませんでしたが、こんなに楽しい一日はなかなかありませんでした。
明日も良い日になりますように。
と、今回はこのようなお話となりました。
まさか今になって新しい旅の仲間ができるとは、私も予想しておりませんでした。きっとルーは、彼らを見ながら成長していくことでしょう。
…見習ってほしくない部分もありますが。竜を食べたいとか言い出さないことだけを願っております。
では、次回までお待ち下さい。
【MVP:ジョルティ】
こちらは、2016/10/15に行ったオンラインセッションのリプレイです。
今回から、ルーを旅のお供として加えることになりました。いわゆる「育成要素」みたいなのを付けてみようかな、と思ったためです。基本的にルーのロールプレイはGMが、成長はその時のMVPを参考に決定する仕組みです。
というわけで、今回はMVPだったジョルティを参考にして、敏捷が上がりました。基本的に能動的に動くことはありませんが、話のスパイスになればと思います。
ちなみに、実は今回の話は投稿日(11月1日)と同日の設定です。投稿が遅くなったのはそのためです。…という大義名分でサボっていました。
【参考サイト】
成る程。一夜遅れとはそういう事ですか。巧く時事ネタを被せたものですね。
返信削除旅に新たな要素も加わり、見るべき点がさらに増えた様で。引き続き楽しみに読ませて頂いております。
りゅうたまのリプレイは大体春から始まるキャンペーンが多いので、冬まで至ったものはあまり見た事がありませんが、冬の天候が旅路にどう影響して来るか。旅の安全をお祈り申し上げます。
コメントありがとうございます!
削除時事ネタと被ったのは私の執筆が遅れて投稿日がなんだかんだで11月になってしまっただけだったのですが(笑)
ルーは登場当初はこれほど重要なキャラになるとは思っていませんでした。その場のノリで作ったキャラだったので…私もPLまがいのことが少しだけしてみたいなぁ、と思ったのが今回のパーティ参加のきっかけでした。
私としてもこれほど長いキャンペーンになるとは思っていませんでした。私が北国在住ということもあり、他の季節に比べて冬の季節はちょっと厳し目になってしまうかもしれません。良い匙加減で、旅が続けられるように頑張ります。