2016/03/14

ゲームプレイ感想:ASSASIN'S CREED SYNDICATE

総合点:85/100



+Pros

+簡単な操作でスタイリッシュなアクションができる
+潜入や殲滅など色々なプレイスタイルが選べる
+特徴の違う2人の主人公を切り替えて戦える
+ロープランチャーで昇降がしやすく、街の移動が簡単
+自分のギャングを育てるシステムが楽しい
+ケインソードのモーションがエグい
+主人公の一人がエビーフライ

-Cons

-現代編のストーリーの蛇足感
-ラスボスが単調で面白くない
-DLC(凶悪犯罪・ジャックザリパー)が微妙
-ストーリー以外のミッションが単調
-やたらロードが長い
-主人公の一人がエビーフライ

総評

もはや何作目なのか数えるのもやめてしまった「ASSASIN'S CREED」シリーズの一作です。
今作は産業革命時代のロンドンを題材としており、資本主義帝国化へと突き進んでいくイギリスの姿が描かれています。
ストーリーとしては急激な帝国主義化を進めているのが「テンプル騎士団」、それを阻止しようとしているのが「アサシン教団」という立ち位置で描かれています。
作中には様々な実在の人物が登場し、「実はアサシン教団と関わりがあった」というような描かれ方がされています。(アサシンであることは明かしていないものの、積極的に協力してくれる人もいます)
グラハム・ベルやダーウィンなどはともかくとして、マルクスまで協力者というのはアサシン教団の赤化が不安になる所であります。(アサシンジョーク)

私はASSASIN'S CREEDシリーズをそれほど多く遊んでいるわけではありません。しっかりクリアまでプレイしたのはPSvitaのレディリバティぐらいなものです。……レディリバティの評価についてはノーコメントです。
その為、全体の軸となっている「現代編」のストーリーについては、プレイしながら「必要か?これ」と終始思っておりました。普通に産業革命時代のみを扱ったストーリーとしているのでも良かったかと思います。シリーズの根幹に関わることでもあるため、難しいかとは思うのですが。

私はあまりオープンワールドのゲームを好まない傾向があるのですが、このゲームは産業革命期のロンドンの混沌とした雰囲気が探索していて楽しく、それほど苦にはなりませんでした。ただ、オープンワールドにありがちな「移動」の煩わしさというのはやはりありました。
メニューからビューポイントへとテレポートをすることができるのですが、その度に非常に長いロード時間が入るため、気軽な移動とはなかなか行きません。真っ白い中を主人公が走り続けるという、特に面白みのないロード画面で、全部を読み切るには少々長すぎる産業革命コラムを読みながら時間を潰すことになります。

ただ、新装備である「ロープランチャー」の登場によって、高所や対岸への移動が容易になっており、短距離の移動に於いては大きなストレスを感じることはありませんでした。

もう一つ残念な点を上げるとするならば、DLCの内容です。無料で導入することができるDLC「凶悪犯罪」は、若き日のコナン・ドイル少年に協力をするという形で、事件の犯人を探すという内容でした。アサシンというかもうやっていることが完全に鷹の目を持っているだけの探偵です。謎が解けた後にも「なんじゃそりゃ」というような事件もあり、あまりパっとしませんでした。

もう一つの大型DLCである「ジャック・ザ・リパー」については、ボリューム不足の感が否めませんでした。ストーリーについてもそれほど盛り上がりを感じるものではなく、残念に感じました。DLC内で使用できる「恐怖」のシステムは面白いものだったので、こちらは今後の作品のストーリー中で使えるようになっていると良いのではないかと思います。個人的には何箇所かあった「ジャック・ザ・リパー」を操作できるパートは楽しめました。……別に嗜虐趣味ではありません。

全体として、ストーリーを追ってクリアするだけなら、それほどボリュームはありません。ただ、サブミッションの数が多いため、コンプリートをしようとするとかなり時間が掛かるゲームという印象です。その分、もうちょっとサブミッションの種類に幅を持たせることができたら良かったのではないか、と感じました。

「もう少し」と感じる所も多いものの、直感的な操作で様々なアサシンアクションを取ることができるこのシリーズの魅力は生きていたと思います。少なくとも、何故かアサシンが貿易活動で資金を稼ぐことになるレディリバティよりは。

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