2016/03/13

ゲームプレイ感想:Bloodborne The Old Hunters Edition

総合点:90/100



+Pros

+仕掛け武器のギミックが格好良く、使っていて楽しい
+グラフィックが綺麗で、随所を見て回る楽しさがある
+軽快でスピード感のある戦闘
+ビルドによって様々な戦い方を選択することができるため、リプレイ性が高い
+段階によって変化する音楽が素晴らしい
+人形ちゃんが可愛い

-Cons

-シリーズ未経験者に対する敷居が高すぎる
-「不親切」な作りになっている部分が目立つ
-回復アイテム・銃弾・レベルアップなどのための稼ぎが面倒
-一部の敵のデザインが許容範囲を超えて気持ち悪い
-戦闘に必死で音楽なんて聞いてらんない
-自分で人形ちゃんの服を着ても可愛くない

総評

まず大前提として、私はこの作品がソウルシリーズ初挑戦でした。
とはいえ、デモンズソウルやダークソウルの評判は良く聞いており、私としては「難易度が高いゲームである」という点については重々承知の上で購入し、プレイを始めております。

さて、初めはというと、全く「プレイの指針」が掴めず、最初に出会う村人にすら軽々しく狩られ、やっとの思いで辿り着いた「聖職者の獣」に約5時間もの間一方的にやられ続けるというスタートを切ることになりました。(インスピレーションで血族・杖・散弾銃という選択をしたのが大いに問題だったわけですが)
歴代のソウルシリーズ経験者の方からすると、こういった難易度設定についてはある程度織り込み済みであり、馴染むものであるのかもしれません。
しかしながら、スタート間際からこの難易度設定というのは、果たして適切なのかについては疑問があります。
実際、トロフィーの取得率を見てみても、通常最初のボスとなる「聖職者の獣」「ガスコイン」のいずれも「67%」「63%」と低い数値です。最初のボスの段階で3割から4割の人が諦めてしまうようなゲームデザインが、正しいものであるのかどうかは一考の余地があるのではないかと思います。

勘違いしないで頂きたいのですが、私は「難易度の高いゲーム」が嫌いであるわけではありません。実際「聖職者の獣」に5時間、「殉教者ローゲリウス」に3時間、「時計塔のマリア」に7時間半、その他のボスに対してもかなりの時間かけながらではありますが、最終的には突破しました。クリアした時の達成感はなかなか味わえるものではなく、とても良いものだったと思います。

ただ、それでもこのゲームに関して思わずにはいられないのは「不親切」な部分が多かったという点です。例えば勝てないボスに挑み続けるのは良いですが、その為に必要となる回復薬や銃弾などを別途稼ぎに行かなければなりません。
何度も何度もボスに挑みたいと思っている時に、このような「稼ぎ作業」を挟まなければならないのは非常にストレスが貯まりました。
できることなら、リトライの時に「輸血液」と「水銀弾」は自動で補充されるようにして頂きたかった所です。
また、同じくリトライを重ねる上で煩わしさを感じたのが「ロード時間」です。パッチによって最初期よりも改善しているという話は聞きましたが、それでもかなり長く感じました。これが最初期の長さだったならば、私は恐らく聖職者の獣を倒せずに辞めた「33%」に名を連ねていたことでしょう。
ロードが長いことに加えて、買い物や武器の強化・修理、レベルアップなどをいちいち拠点に戻って行う必要があり、「拠点に戻るロード」と「拠点から戻るロード」と、2回必要になっていたのも不満点でした。

ついでなのでもう一つ気になった点を挙げると「発狂」の状態異常が強すぎると感じました。もう少し抑えめでも良かったのではないかと思います。

世間ではどうにも評判の悪い「聖杯ダンジョン」についてですが、私はこのシステムは比較的高く評価しています。自動生成で様々なダンジョンをプレイすることができたのは良かったと思います。
聖杯ダンジョンにしか登場しないボスなども多く、それほど飽きることなく「トゥメル=イル」まで進めることができました。
唯一不満を挙げるとすると、「冒涜アメンドーズ」が実質聖杯のラスボスで、「ヤーナム」がそれほど強くなかった点でしょうか。逆の難易度設計になっていた方が、達成感を得られたのではないかと思います。


さて、ここまでいわばこのゲームの「気になった点」ばかりを挙げましたが、それでもこのゲームは非常に楽しいものでした。実際、プラチナトロフィー取得まで達成したゲームというのは、選択肢だけで誰でも達成することができた「Steins;Gate」(PSVita)以来2つ目です。

脳筋キャラ(斧)、技血キャラ(千景・弓)、神秘キャラ(月光)と作り、それぞれ違った楽しみ方をすることができました。何周もするゲームというのも、かなり久々です。それぐらいにはハマることができました。

ということで、私としてのこのゲームの評点は90点としましたが、「勧められるゲームか?」と言われると、首肯しかねます。正直非常に人を選ぶ作品であることは間違いないのではないかと思います。ある意味この「人を選ぶ」というのが面白さに繋がっているのかと考えると、「適切な難易度設定」というのも難しいものですね。

もし序盤で詰まってしまって攻略が進められないという人がいましたら、Bloodborne-クリアできない人へのアドバイスもご覧下さい。シビアなゲームではありますが、最初で投げてしまうのは勿体無いぐらい面白いゲームですので、ぜひ突破して貰えれば幸いです。


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