2016/03/17

ゲームプレイ感想:フリーダムウォーズ


総合点:15/100



+Pros

+アクセサリ(コンパニオンキャラクター)のメイキングが楽しい
+メカニックのデザインが格好いい
+メカニックをバラバラにするのは楽しい
+アンが可愛い

-Cons

-対人戦要素がストレスフル
-茨アクションの操作性が悪い
-ストーリーが突飛
-武器の種類が少ない
-ラスボス戦の構成に大いに問題がある
-「懲役100万年」にこれといって意味がない

総評

私はこのゲームをPS plusのフリープレイが来ている時にダウンロードし、プレイしました。フリープレイでやったゲームの中で、「金返せ」と言いたくなったのはこのゲームぐらいなものです。自分でも何を言っているのか分からないものの、これはこのゲームをフルプライスで購入した囚人達の心の叫びが私の身体を通して発せられているものなのだと思います。

モンスターハンターやGOD EATER、ソウルサクリファイス、討鬼伝など、数多くの「狩りゲー」と呼ばれるゲーム達が存在しています。その多くをプレイしてきて、それぞれ毛色にこそ違いがありましたが、どれも楽しむことが出来ました。それだけに、この「フリーダムウォーズ」という新しい狩りゲーの作品にも期待をしていたのは事実です。実際、体験版をプレイして、その段階では「なかなか面白いのでは?」と感じていました。

しかしながら、このゲームの面白い部分は、まさに体験版の部分ぐらいなものです。敵として現れるアブダクター(メカ)を解体していくことこそ楽しいものの、そのパターンはそれほど多くなく、行動も理不尽なことが多く、敵の種類とパーツ取得の相関性も分かりにくいために素材集めにも不自由で、中盤に差し掛かる頃には「一々敵硬えな」ぐらいしか思うことがなくなっていました。

輪をかけて問題なのが「対人戦」です。といってもマルチプレイで他のプレイヤーと戦うというわけではなく、敵組織のNPCと戦うことになるわけですが、このバランスが酷いとしか言いようがありません。特に終盤のランクアップ戦で戦うことになる「教官戦」はプレイヤーに対してストレステストを行っているとしか思えないようなものでした。

そして何より一番の問題がラスボス戦です。ラスボスはこれまでにない、空中型の機体で、茨を使って飛びついて戦ったり、銃器でダメージを与えたりということが必要となります。これ自体は悪くはないのですが、問題は攻撃パターンです。地上を埋め尽くすような「ザコ敵」を生み出して攻撃をさせるようなデザインとなっており、初見では高確率でハメられます。一部安全地帯があるものの、そんなものを探して回っている時間は初回にはありません。

それだけなら、リトライして何度もパターンを研究して倒そうという気持ちになれます。問題はこのラスボス戦が「三部構成」となっており、ラスボスに辿り着くまでに前座の2ミッションをこなさなければならないことです。やられる度にそんな作業を繰り返させるデザインは、やはりこのゲームがストレステストのために生み出されたものであるということを再確認するのに十分でした。

一応、評価できる点を上げておくとすると、アクセサリと呼ばれるコンパニオンロボットのカスタマイズ性が高いことは魅力的でした。容姿や衣装だけではなく、声のピッチや話すセリフまで自分で作ることができるようになっており、自分の思い通りの相棒を作ることが出来ます。

……ただ、そんなキャラメイクだけをするのであれば、ILLUSION製のゲームでもやっていた方がよっぽど建設的です。思い通りに喋らせたいならVOICEROIDでも購入した方が良いでしょう。優位性があるのは値段が安いということぐらいです。

極めてマイナスな評価ばかりを述べてきましたが、これがこのゲームに対する率直な感想です。新規に購入しようと思っている人は、よくよく考えてからした方が良いでしょう。Vitaはソフトが少ないとはいえ、それでもこのゲームよりも面白いゲームはいくらでもあります。


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