2016/03/21

ゲームプレイ感想:Evolve


総合点:40/100




+Pros

+非対称の新しいゲームエクスペリエンス
+ハンター達の愉快なキャラクター

-Cons

-全然マッチングしない
-マッチングしてもモンスターになると抜ける人多数
-有料DLCハンター・モンスターが強いバランス
-もう全然人口が残っていない


総評

4人のハンターと1匹のモンスターの陣営に分かれて戦う「非対称」のプレイが独特な対戦FPSゲームです。
ハンターにはダメージを出す「アサルト」、味方を回復させる「メディック」、モンスターを捕まえる「トラッパー」、その他色々な役割を持つ「サポート」という4つのロールに分かれています。どのロールが欠けてもモンスターに勝利することが難しくなるゲームデザインであるため、案外最大の敵はモンスターよりも「分かっていない味方」であるといえるでしょう。……これは協力型の対戦ゲームではよく見られる構図ですが。

さて、色々な点について触れていきたいところですが、まず前提として、私はこのゲームを最初のハンター追加DLCが配信された頃までしかプレイしていません。それ以降のハンターやモンスターについては把握していませんので、その点はご了承下さい。(続けようと思ってもマトモにマッチングしないんだから仕方ないよね……?)

基本的にこのゲームは、対戦自体は悪いものではありません。それこそ最初の十数時間は非常に楽しくプレイさせてもらいました。ただ、問題なのは「ハンター」だけをやりたい人がやはり多く、モンスター側が割り振られてしまうとDodgeしてしまう人があまりにも多いことです。中身がAIになったモンスターを中身の入ったハンター4人で袋叩きにしても面白いことなんて1つもありません。

こういった問題を発生させていたのが、まず「Dodge」によるペナルティが極めて軽かったことです。モンスターがやりたくない人は、モンスターになったらDodgeして次のマッチングを始めた方がスピーディーにハンターをプレイすることが出来てしまいます。少なくともDodgeをしたら、十数分程度のマッチングペナルティーを与えなければ、「モンスターになったからやめる」を阻止することは出来なかったことでしょう。

さらにもう一つ、これはアビューズを阻止するためなのかもしれませんが、パーティーを組んでいる場合にはモンスターになることはありません。つまり、パーティーが別陣営に別れることはないということです。これによって、ソロでマッチングを掛けると4人パーティーと当たり、自分は延々とモンスターだけをやらされることになります。モンスターもハンターも、バランスよく回ってくるようなシステムにすることは出来なかったのでしょうか。

ゲームのコンセプト自体は面白く、楽しむことが出来るゲームであっただけに、長続きしないような作りとなっていたことは残念で仕方がありません。5人フレンドを集めて身内で回すことができればそれでも楽しめるゲームかも知れませんが……少なくとも野良でマッチングをして楽しむことは全く期待することが出来ないゲームになってしまっていました。

発売当時ですらその状態でしたから、現在ではもはや「選ばれし者」しか残っていないことでしょう。 「Evolve」とGoogleに入力すれば「過疎」とサジェストされるほどです。SteamChartでプレイ人数を見てみると、現在のプレイ人数は111人でした。1ゲームに5人が必要なことを考えると、20組そこそこしかゲームが成立しません。そんな中でマトモな対戦を期待することは出来ないでしょう。

やはりこういった「対戦ゲーム」というのは、いかにして「人口」を確保し維持することが出来るか、ということに大きく依存しているのだと改めて感じました。……その後Lord of Vermilion ARENAという掃き溜めゲームでもう一度これを味わうことになりますが、それはまた別のお話。

面白いゲームであるからこそ、残念だった、そんな作品でした。今から購入するなら、まず自分以外にプレイするフレンドを4人用意してからにするべきです。

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